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第47話

いじわる王子とメイド


目をそっと開けたら、白い壁が一番最初に映った。
微かに薬の匂い。
“あなた!!“と言う張り上げた声が聞こえる
中務あなた
中務あなた
う…む。
片寄涼太
片寄涼太
大丈夫!?
中務あなた
中務あなた
………涼太
片寄涼太
片寄涼太
大丈夫そうだ。良かった……
先生
目、覚めた?
片寄涼太
片寄涼太
はい。


保健室の先生がいたから直ぐにここが保健室だと思った。
部屋には私と先生と涼太。
先生
体。痛くない?
中務あなた
中務あなた
…はい。
中務あなた
中務あなた
涼太。
片寄涼太
片寄涼太
ん?
中務あなた
中務あなた
涼太が保健室まで運んでくれたの
片寄涼太
片寄涼太
うん。


私はまだ舌が回ってない状態で話す。
涼太は微かに目が赤かった。
片寄涼太
片寄涼太
屋上でさ、また歌を練習しようとしたら、あなたが倒れてて。
急いで、保健室に運んできたんだ
先生
びっくりしたわよ~。
突然、片寄君が息切らしながら、女の子をお姫様抱っこして来たんだもん
中務あなた
中務あなた
ごめん。重かったでしょ。
片寄涼太
片寄涼太
ううん。俺意外と筋肉ついてるから!!
中務あなた
中務あなた
龍友のせいで??
片寄涼太
片寄涼太
あの人は…筋肉売りが凄いから、、、笑
中務あなた
中務あなた
そうだね笑
鷲尾伶菜
鷲尾伶菜
あなたーーー!!!
中務あなた
中務あなた
わっ!?


いきなり抱きついてきた伶菜。
抱きつかれすぎて体が痛いぐらい。
ドアの傍には涼太以外の兄弟。
そして、樹、北人がいる。
藤原樹
藤原樹
伶菜。あなたが辛そう
鷲尾伶菜
鷲尾伶菜
だって!!心配だったもん!
吉野北人
吉野北人
あなた。大丈夫だったか
中務あなた
中務あなた
う、うん。……この手を離してくれたらね
鷲尾伶菜
鷲尾伶菜
涼太が、私に連絡してくれて。
帰ってたけど、北人と樹を引っ張って連れてきた!!
中務あなた
中務あなた
ありがとう。来てくれて
吉野北人
吉野北人
な、なぁ…
佐野玲於
佐野玲於
あなた!!


北人が何かを言おうとしてたけど、先に玲於が来てしまった。
玲於に強く抱きつかれる。
中務あなた
中務あなた
ど、どしたの。玲於
佐野玲於
佐野玲於
心配した……
白濱亜嵐
白濱亜嵐
俺らは一旦出ようか
数原龍友
数原龍友
そうだな。
佐野玲於
佐野玲於
あっ…ごめん。気を使わせて
片寄涼太
片寄涼太
いいよ
小森隼
小森隼
2人でゆっくりしな
先生
じゃあ、先生も。
職員室いるから、終わったら呼んでね
中務あなた
中務あなた
はい。


ぞろぞろと職員室から出ていく。
鷲尾伶菜
鷲尾伶菜
じゃあ、待ってるからねー!
吉野北人
吉野北人
あ、あの…
藤原樹
藤原樹
後ででいいだろ
吉野北人
吉野北人
う、うん。


ドアがバタンっ!としまり、辺りはシーーンとなる。
私と玲於は顔を見合わせては逸らしての繰り返し。
………きまずっ。そう思ってしまった。
佐野玲於
佐野玲於
大丈夫?
中務あなた
中務あなた
…………うん。大丈夫。
佐野玲於
佐野玲於
嘘。絶対大丈夫じゃない。
中務あなた
中務あなた
ただ、屋上でふらついて倒れちゃっただけだし
佐野玲於
佐野玲於
それも嘘。だったらこの足の傷は何?


玲於が指さした足の所には、微かに傷があった。
……バレる。
実は、傷はここだけじゃない。
本当に酷いところは、内出血をしている。

足の傷は、手で隠す。
中務あなた
中務あなた
倒れた時に、負った傷だよ!!
佐野玲於
佐野玲於
なんで、頼らないんだよ!!!



私の声よりも上回った大きい声で、玲於は言う。
びっくりして、俯いてしまう
佐野玲於
佐野玲於
頼ってよ!!助けてって言って、八つ当たりしてもいいから、泣けよ!!
中務あなた
中務あなた
つっ……ごめん。
佐野玲於
佐野玲於
……ちょっと頭冷やしてくる。
保健室の先生も呼んでくるから。
手当してもらって




ドアが大きく音を鳴らして、閉まる。
私はベットに体を預けた。
息を深く吸う。
中務あなた
中務あなた
ごめん。




やっと出たのは、掠れたこの声で。



一筋の涙が私の頬を巡って、深い白い布団に落ちた