第52話

いじわる王子とメイド
夢を見た
凄く。凄く。長い夢を。


真っ白い所に私は立っていて、前には2本の道が左右に別れていた。
前は霧みたいのがかかっていて見えない。

中務あなた
中務あなた
ここは…どこ。
そして、1本の道に人影が浮かんだ
中務あなた
中務あなた
…玲於、、、
佐野玲於
佐野玲於
あなた。


髪は光に当てられて薄茶色。
目は綺麗だった。この世の何よりも
中務あなた
中務あなた
青くて…白い。


不意に声が出てた。
光に照らされた玲於は、にっこりと微笑んで私を見た。
でも、目は寂しい。
なんで…そんな目をするの?
佐野玲於
佐野玲於
じゃあね。
中務あなた
中務あなた
えっ…玲於!!玲於!!
佐野玲於
佐野玲於
また会えるよ。
中務あなた
中務あなた
違う…私は玲於が好きなだけ。
それだけ…。ただ、一緒に。ずっと。
いたい…こんなにも好きなんて気づかなかったんだ


そこで、何かが途切れた。
魔法にかかったように、私の心が明るくなった。
“俺も好きだよ“って声が聞こえて。
泣きたくなった。

恋って、知らなかった。
こんなに苦しい気持ちにも幸せな気持ちにも、なれるなんて。






.
中務あなた
中務あなた
玲於……
佐野玲於
佐野玲於
……あなた。


目の前には玲於の顔があって。
愛おしかった。
佐野玲於
佐野玲於
はぁ……突然起きてびっくりした…
中務あなた
中務あなた
玲於、、私は…
白濱亜嵐
白濱亜嵐
あなたちゃん!!!!!
数原龍友
数原龍友
大丈夫か~
片寄涼太
片寄涼太
あ、玲於もいた


今、私は何を言おうとしてたんだろ、、、。

時計を見れば中休み(10分だけだけど)の時間だった。
後ろをみたら、3人の他にも北人、樹、伶菜の姿があった。
鷲尾伶菜
鷲尾伶菜
あなた~。凄く心配したんだよ~
中務あなた
中務あなた
ごめん。ちょっと疲れちゃってて。
吉野北人
吉野北人
あのさ…この、人達と知り合いだったんだ。
藤原樹
藤原樹
すげぇな。セレブ科の人達と友達って
中務あなた
中務あなた
あぁ…うん。
 
一応、伶菜と目を合わせてその事は濁しとく。
知り合いっていうか、うん。まぁ…そこは触れさせておかない方がいい


またガラッとドアが開いたおとがする。
中務あなた
中務あなた
あ…隼くん。
小森隼
小森隼
あなたちゃん。ちょっと外で話したいことあるから。いい?
中務あなた
中務あなた
うん。


一瞬、玲於が隼くんと目があった。
でも、その目は睨むような目だった。
私はベットから出て隼君について行く。

ついた所はフラワーストリートと言う所。
花が沢山咲いていて、真ん中にベンチが置いてある。


女子に人気な所だけど今は人がいなかった
小森隼
小森隼
ねぇ、あなたちゃん。
中務あなた
中務あなた
ん?
小森隼
小森隼
玲於のこと知りたい?
中務あなた
中務あなた
えっ…うん。まぁ、玲於の専属メイドだし…






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小森隼
小森隼
玲於の過去。教えてあげる