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第1話

chapter1
62
2018/10/05 10:43
ん…

ここ…は…


ゆっくりと瞼を開ける。

そして
「またここかよ…」

と一言放った。


ここは”夢の中”。

俺が見る夢はいつもこれ。


内容はー…まあ。見てればわかるよ。



『あ、ねえねえ!君!』

とっさに振り向く。

これもいつも通り。


「また演じてんのかよ。それ。」

相手は察したかのように口調を変える。


『また君か…』

「またとは失敬な。俺だって来たくて来てる訳じゃあない。」

『はいはい。で、今日はどれにするの?』

そう一言放つとそいつは

パチン、と1音鳴らせた。


その1音で、彼の目の前にはあるものが並んだ。


『さ、今日はどれにします?お客さん。』

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