突然の翔くんの言葉にみんなが一斉に
翔くんと陽葵ちゃんに注目する
きっと翔くん以外のみんなはみんな
私と同じ状態になってるに違いない
そうして始まった食事会
実は私はあんまりお酒が得意じゃないんだけど
なんか今日は飲みたい気分かも
そういって笑顔で陽葵ちゃんのお皿に取り分けている
翔くんを見て、さすがだなぁとしか思わなかった
私ってやっぱそういうの、疎いのかな
そして話は変わり、陽葵ちゃんの学校についての話
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楽しい時間はあっという間でそろそろお開き
そういってみんな連絡先を交換し終わったところで
ってみんな一斉に立ち上がるけど私たち3人は
特にお酒が回ってるみたいでフラフラ
そういって陽葵ちゃんを支える翔くんも
実はほんのり顔が赤いのは見なかったことに。
私はというと憧れの人に支えてもらいながら
お酒のせいなのかこの距離感のせいなのか
分からないけど顔を赤らめていた
その後の記憶は全然ないんだけど朝目が覚めたら
梨花ちゃんの家の天井が見えたから
きっと私たちの中でも大丈夫だった梨花ちゃんが
家に連れて帰ってきてくれたんだろう
そしてまさかこれがきっかけで運命が
動き出すなんてその時の私には全く分からなかった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!