第72話

第68話(第6部最終回)
629
2020/12/30 04:09
[音楽フェス当日]
ンダホside
遂に音楽フェス当日になった。ぺけは観客席で俺たちのことを見守っている。でも俺達はこのままじゃ嫌だ
モトキ
モトキ
遂に始まるね……
ダーマ
ダーマ
ああ……
ザカオ
ザカオ
こう見ると少し寂しいね……
ンダホ
ンダホ
でも今日は…ファンのみんなだけじゃなくてぺけの為に歌うよ……この思いに乗せて
マサイ
マサイ
そうだな……ぺけの為に
シルク
シルク
おっし!準備すんぞ!
ステージではヒカキンさんとセイキンの歌が始まっており、音楽フェスが始まった。そこから、アバ、きょんくま、ジェニー、おるたなチャンネル……と続いている。
としみつ
としみつ
ンダホ!
ンダホ
ンダホ
としみつ?どうしたの?
としみつ
としみつ
俺もぺけの為に歌うから!
俺はぺけの歌で今歌える、あいつの歌が俺は背中を押してくれた……だから今度は俺があいつの背中を押してやりたい
りょう
りょう
それは僕達も同じだよ
てつや
てつや
ああそうだ!
シルク
シルク
東海のみんな……
そうだな!みんなでぺけの背中を押してやろう!
全員「おう!」
虫眼鏡
虫眼鏡
君たちの作戦に僕達も協力させて
ンダホ
ンダホ
わかった……
俺は東海のみんなにある作戦を伝えた
































ぺけたんside
音楽フェスが始まった。
ヒカキンさんとセイキンを筆頭にパフォーマンスが行われている。俺は観客席から見ていた。正直悔しかった。本当は歌いたいのにステージにすら立てないなんて……
ぺけたん
ぺけたん
…………
だほちゃんにも負担かけさせちゃった…
こんな相棒でごめんね……
音楽フェスはもうすぐでフイッシャーズの出番になる。その前に東海オンエアのパフォーマンスだ
てつや
てつや
やぁどうも東海オンエアのてつやと!
りょう
りょう
りょうと!
としみつ
としみつ
としみつと!
しばゆー
しばゆー
しばゆーと!
ゆめまる
ゆめまる
ゆめまると!
虫眼鏡
虫眼鏡
虫眼鏡だ!
てつや
てつや
今日は今夜限りのスペシャルパフォーマンスだ!リサイタルズ……いや、東海リサイタルズだ!
♪───O(≧∇≦)O────♪
としみつ
としみつ
今日は特別だからな!
しっかり見てろよ!!
曲が始まる……としみつが今まで以上に楽しそうに歌っている。俺に伝えようとしている。
「俺はお前の歌に背中を押された!だから今度は俺がお前の背中を押す番だ!だから見守ってて!」
ぺけたん
ぺけたん
としみつ…伝わってくるよ…
そして東海オンエアのパフォーマンスは終わり次はとうとうフイッシャーズの番だ
ンダホ
ンダホ
どーも!フイッシャーズです!
ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♪
会場はすごい盛り上がりを見せるが
観客「あれ?ぺけたんは?」
「音楽フェスなのに出ないの?」
そんな声ももちろんあった。
シルク
シルク
どうも!フイッシャーズシルク!
マサイ
マサイ
マサイ!
モトキ
モトキ
モトキ!
ンダホ
ンダホ
ンダホ!
ダーマ
ダーマ
ダーマ!
ザカオ
ザカオ
ザカオ!
ンダホ
ンダホ
今回は、全員集合ではありません!!
ザワザワ………
会場が騒然とする。
シルク
シルク
楽しみにしてくれた人ごめんなさい!
実は彼はあることがきっかけで歌えなくなってしまい、今回は見守ってもらっています。
ぺけたん
ぺけたん
……………
メンバーやファンのみんなに本当に申し訳なかった。
モトキ
モトキ
だけど、このままじゃ嫌だ!
ダーマ
ダーマ
だから、今回は観客のみんなや彼の為に俺たちは歌うぜ!
ザカオ
ザカオ
彼が歌えるように!
マサイ
マサイ
俺たちの思い、そしてこの景色を彼に届けるぜ!!
ンダホ
ンダホ
だから聞いてください!
そしてみんなで彼を応援してあげてください!!
シルク
シルク
これから歌う曲はフイッシャーズの曲ではなく彼に向けての歌です。どうかみんなや彼に届くように聞いてください
俺に向けての歌…………?
フイッシャーズの曲じゃない………?
曲が流れる。
※ 曲名:Promise 歌手:初音ミク,鏡音リンです
興味無い方は飛ばしてくれて大丈夫です。
ンダホ
ンダホ
♪傷口に触れたその時 君は微かに震えていた 行く先がわからずに 遠い空を見ていた
ザカオ
ザカオ
♪胸に宿るこの痛みの 答えが欲しいわけじゃなくて ただ君が居る限り 約束を果たすだけ
モトキ
モトキ
涙の跡が消えるまで 儚い輝きが 
ダーマ
ダーマ
絶えることないように 
強く抱きしめてるよ
シルク
シルク
♪揺ぎない想いは そう 君と二人で紡ぐ明日へ その光さえぎるもの 振り払うから 
ンダホ
ンダホ
揺ぎない想いは そう 君と二人で紡ぐ明日へ その光さえぎるもの 振り払うから 
マサイ
マサイ
壊れ行く世界が 今 鼓動の意味を示し始めた 心の中 固く誓う 君を守るよ ずっと…
ぺけたん
ぺけたん
え?
だほちゃんだけじゃなくてメンバー全員が歌っているそれにこの曲は……
ぺけたん
ぺけたん
マサイ達……少し緊張してるな……
だけど俺に伝えようとしてくれてる
観客「なんか新鮮……」
「心が暖かくなっていく…」
「私も応援したい…!」
「私たちにまで伝わってくる…」
観客席からもそんな声が聞こえていた。
そうこうしている内に1曲目が終わる
ンダホ
ンダホ
この曲はぺけたんに向けての歌です。
彼は今、大きなトラウマで歌えなくなっています。だけど俺はまた2人で歌いたい!この景色を見せてあげたい!!
ぺけたん
ぺけたん
だほちゃん………
すると突然俺の背中に何かが触れる
そしてマイクを着けられた。
ぺけたん
ぺけたん
え?
後ろを振り向くと東海メンバーが立っていた。
りょう
りょう
ンダホ達の思い届いた?
ゆめまる
ゆめまる
これは本当の彼らの思いだよ
虫眼鏡
虫眼鏡
みんな君とステージに立ちたいって思ってるんだ
としみつ
としみつ
1人だけこんなんじゃつまんねぇだろ!
しばゆー
しばゆー
それじゃ!行こう!!
ぺけたん
ぺけたん
え!?行くってどこへ……
東海のみんなは俺の前に押していく。
てつや
てつや
みんなーー!道を開けてくれーーー!!
てつやが叫ぶと観客は道を開ける。向かっているのはステージ……ステージ前にはいつ移動したのかダーマとザカオがいた
ぺけたん
ぺけたん
え……え?
ザカオ
ザカオ
ぺけ……俺たちの思い届いた?
ぺけたん
ぺけたん
うん……届いたよ…
ダーマ
ダーマ
なら、上がろうぜ
ぺけたん
ぺけたん
え?待って……俺はまだ……
するとステージの上から手が2つ出てくるその手はシルクともっきゅん手だった
モトキ
モトキ
ぺけ、大丈夫だよ俺達がいる
シルク
シルク
メインボーカルのいないステージなんて面白くないしな!
ぺけたん
ぺけたん
でも……俺は……
りょう
りょう
ぺけたんはどうしたいの?
ぺけたん
ぺけたん
え………?
俺は………歌いたい……だけど怖い…
ぺけたん
ぺけたん
俺は………
でもみんなの思い無駄にしたくない。
ぺけたん
ぺけたん
歌いたい………俺もみんなとステージで歌いたいよ!!
そう叫んだ
虫眼鏡
虫眼鏡
なら、決まりだね
てつや
てつや
ああ!
ダーマ
ダーマ
ほら、2人の手を取って
しばゆー
しばゆー
俺達も手伝うから
ぺけたん
ぺけたん
え?
東海、ダーザカ「せーーの!!」
俺は東海メンバー、ダーマとザカオによって上に挙げられ、咄嗟にシルクともっきゅんの手を取った。そして気づけば俺はステージにいた。
ぺけたん
ぺけたん
俺……ステージに……
ステージに立っていただけど足が震えて上手く立てない息も少し苦しくなった。
ぺけたん
ぺけたん
ダメ……俺……足が……
その場に膝を着くと思っていたら何かに支えられた。見るとだほちゃんが俺の肩を支えていた。
ンダホ
ンダホ
立てなくても何度でも支えるよ
だって相棒だからね笑
もう片方の肩も支えられた
マサイ
マサイ
そうだぞぺけ…俺達が何度でも支えてやる…だから大丈夫だ。
ぺけたん
ぺけたん
マサイ……だほちゃん……
モトキ
モトキ
ほらぺけ、前を見てみな!
観客席を見るとそこにはペンライトの光が広がっていた。ふとあの時の事を思い出す。初めてのソロで見た景色だった。
シルク
シルク
耳を済ませてみろ、こんだけお前の事応援してくれてる
観客「頑張れーー!」
「トラウマに負けないでーー!」
「メンバーがいるよ!!」
俺は涙が溢れてきた。
ぺけたん
ぺけたん
……っ……
ンダホ
ンダホ
大丈夫だよ。ぺけの歌でこんだけの人が応援してくれてるから。ぺけの歌は誰かを不幸になんてしないよ
マサイ
マサイ
俺たちが言うんだ、もっと自信をもて
としみつ
としみつ
そうだぞーー!!
お前は誰かを幸せに出来るんだ!
今の俺のように!!
カイト……かなで……俺にはこんなに俺を大切に思ってくれる人に出会えたよ……俺は誰かを幸せに出来ていたんだね……
シルク
シルク
ほら、いつまで泣いてんだ…大丈夫!
一緒に歌おう?
ぺけたん
ぺけたん
……うん……
俺はだほちゃんからマイクを貰う。
涙を拭い話す。
ぺけたん
ぺけたん
みんな…応援ありがとう!実は今日は俺の大切な人の命日で俺はココ最近俺の歌でその人が死んだって思ってた。だけどそれは違った、今もその人は天国で見守ってくれてる。そして俺にはこんなに大切に思ってくれる仲間がいる。
だからもう一度俺は歌います!
いつか誰かを救えて幸せに出来るように!
だからこれからも応援よろしくお願いします!
会場に拍手が響く……そして応援の声も
ぺけたん
ぺけたん
まだ…いつも通り歌えるか不安ですが聞いてもらえると嬉しいです!
ンダホ
ンダホ
それじゃ!フイッシャーズらしい曲で盛り上がって行きましょう!!
ヾ( 〃∇〃)ツ キャーーーッ♡
そして2曲目が始まる。俺は歌う、2人のために、そして大切に思ってくれたみんなの為に、この思いみんなに届け!
そこからはフイッシャーズの出番は終わりフィナーレを飾り、音楽フェスは幕を閉じた。

























音楽フェス後
[会場近くのホテル]
音楽フェス後、打ち上げが行われた。
財部亮治
財部亮治
ぺけお疲れ
ぺけたん
ぺけたん
ラベさん…お疲れ様です
あの……本当にあの時はごめんなさい
財部亮治
財部亮治
いいんだ、お前が無事だったからさ
良かったぞお前の歌
ぺけたん
ぺけたん
ありがとうございます
だけどまだ……
財部亮治
財部亮治
大丈夫…少しずつ治していこう
ぺけたん
ぺけたん
はい…
シルク
シルク
よっ!ぺけお疲れ様!
ぺけたん
ぺけたん
あ、シルク……ありがとうね…
俺を歌わせてくれて
シルク
シルク
いいってことよ!それよりマサイが呼んでたぞ?ここに…
シルクはホテルの地図を指すそこはある部屋だった。
ぺけたん
ぺけたん
え?なんで客室に……
シルク
シルク
今日はお前と2人きりでいたいんだとよ
ぺけたん
ぺけたん
……/////
シルク
シルク
行ってこい、今回の事で1番心配してたのマサイだからさ!
ぺけたん
ぺけたん
うん…
俺はマサイの待つ部屋に向かった。















[客室]
マサイの待つ部屋に着き、ドアをノックする。
するとドアが空きマサイが出てきた
ぺけたん
ぺけたん
マサイ……
マサイ
マサイ
待ってたぞ、おいで?
部屋に入る。
カチャ……
ぺけたん
ぺけたん
え?
マサイ
マサイ
今日はお前と2人きりでいたい…
邪魔されないように……
ぺけたん
ぺけたん
マサイ//////////
そう言ってマサイは俺を抱き締める
マサイ
マサイ
本当によかった…ぺけが無事で
ずっと心配してたんだぜ?
なんなら心配し過ぎてだほから平手打ちを食らったわ笑
ぺけたん
ぺけたん
…心配かけてごめんね……
でもありがとう…目を覚まさせてくれて
マサイ
マサイ
魏妖魔に何もされてないか?
ぺけたん
ぺけたん
えっと…もちろん催眠を掛けられたけど
その為にキス……はされたかな……
そう言うとマサイはいきなりキスをする
ぺけたん
ぺけたん
んぐ…!んん…ん……
いつもよりも激しくて、深いキス
ぺけたん
ぺけたん
んぁ…んん…はぁ
そうされる度に体が熱くなっていく。
やがてマサイは唇を話して耳打ちをする
マサイ
マサイ
ぺけ……もう離さない……
離したくない…絶対お前を守るから
俺はお前を失いたくない…
ぺけたん
ぺけたん
マサイ……俺もだよ…
マサイを失いたくない…
マサイだけじゃない他のみんなも
もう俺の前で誰かが消えるのは嫌なの…
マサイ
マサイ
大丈夫…ずっとそばにいるから…
そしてもうそんな姿見させない‥…
あんな辛い思いはさせない
ぺけたん
ぺけたん
うん……
マサイ
マサイ
ぺけ……
俺の名前を囁き、マサイは優しいキスをした。
月明かりが指す部屋で俺達は甘い一夜を過ごした。
・.━━━━━━━━━━━━†━━━━━━━━━━━
星月(作者)
星月(作者)
第68話はここまでです(*`・ω・*)ゞ
そして第6部最終回です!
今回は少し重たい話だったと思います。
よっち
よっち
今回出てきた歌詞は
曲名:Promise
歌手:初音ミク,鏡音リンです
いい曲ですのでぜひ聞いてみてください!
星月(作者)
星月(作者)
そして次回はモトキ、ダーマメインの話にしようと考えております!
よっち
よっち
お楽しみに!
それでは次回までバイバイ👋

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