第62話
第58話
シルクside
ぺけがその場から飛び出したあと俺達はその場に立ち竦んでいた。
マサイがすごく心配している。
そう言ってラベさんはぺけを追いかけた。
もしそうなら俺はリーダーなのにアイツの事……
今1番辛いのはぺけだもんな……
マサイも辛そうだ
ぺけのことしっかり知っておかないと
財部side
俺はぺけを追いかけた。彼は練習の時ずっと何かを考えていた。その中には酷いと思える内容もあった。とりあえず今はぺけの話を聞かないと。しばらくすると会場の入口についた。入口の外にぺけはいた。彼は泣いていた。静かに
彼は心で俺と会話している。彼の目には涙が溢れていた。
要は、1週間前に6年前のことを掘り起こされそこから拡大していった。コメントで「呪いの歌声」だとか「メンバーが可哀想」だとか言われていたらしい。そこで耐えなきゃと思っていたが、もし歌えなくなったらって思ってしまったのか。
しかし、なぜ今更6年前のことを掘り起こしたんだ?
その時俺たちの元に何者かが現れる。
「呪いの歌声……それで人が死んだ……最高のトラウマだな……」
何が狙いだ?
魏妖魔はぺけを見て言った。こいつ只者じゃない!
今彼は能力が使えない。このまま巻き込む訳には行かない。俺は鞭を構える。
俺は鞭を振り魏妖魔に攻撃をする。やつは避け、俺に近づく。俺もやつの攻撃を交わす。
やつは一瞬の隙に俺の懐に入り、溝落ちを殴った。
なんだ……今までよりも攻撃が重い……
なんてパワーだ。
俺は鞭をやつの体に巻き付ける。
奴は鞭を掴み俺を振りほどき投げ飛ばす。
力が桁違いだ…でもぺけの元へは行かせない
俺は素早く立ち上がりぺけの前に立つ。
ぺけは俺の言う通りにその場から逃げようとするが、結界に閉じ込められてしまった。
すると魏妖魔は爪を俺の肩に刺した
鋭い痛みが俺を襲う……刺された肩から血が滴る…
やつは刺した爪を抜き俺の腕を掴む。
バキッ!
その瞬間に鈍い音が響く。腕に今までに無い痛みが走る。
声にならない叫びが響く。
腕を折られた
俺はその場に倒れる。
魏妖魔はぺけに近づく。
俺はやつの足にしがみつく。
奴は俺を思い切り蹴り飛ばした。
俺はそこで意識が途切れた。
マサイside
ラベさんがぺけを追いかけて1時間が経つ
声も能力も失ったぺけは今すごく辛いはずだ。本当なら今すぐにでも行って抱きしめてやりたい。だけど今は俺たちに顔向けできないのではのか?
ゆめまるが鏡を出し鏡を見る
鏡を見ると、血を流して倒れているラベさんが写った。
俺達は鏡を通ってラベさんを運んだ。
ラベさんは奇跡的に息をしていたが意識を失っている
ぺけは……ぺけは無事なのか……?
ようへいはラベさんが倒れている場所の記憶を見る。
ようへいは見たことを全員に伝えた。
ぺけは今、声も出せないし戦えない…
もし何かあったら………
その時、ラベさんの意識が戻った
ラベさんはぺけから聞いたことを全て話した。
俺……ぺけのこと何も気づけなかった……気づいていればこんな事にはならなかったのに……これじゃあ6年前と同じじゃないか……!
俺達は覚悟を決め魏妖魔の手がかりを探すことになった。
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