ぺけたんside
[財部亮治が意識を失った直後]
ラベさん……俺を守ろうとして……
なんでこんな時に戦えないの………?
逃げなきゃ………ここから……
そうだ……そんな俺をラベさんは守ろうとして……!こいつを許せない!だけどそれ以上にこんな俺が許せない……!
俺はその場から逃げようとするが、腕を掴まれた。俺は必死に抵抗する
魏妖魔は俺のみぞおちを殴った
そして俺は意識を失った。
目が覚めると俺は何も無い部屋にいた。
ここはどこ………?
!ラベさんは!?
立ち上がろうとすると体が動かなかった……
俺は椅子に拘束されていたからだ。
そう言って魏妖魔が部屋に入ってくる。
トラウマ………?
なんで……あの時のこと知ってるの?
でも俺は………
2人の分まで生きるって決めたんだ!
違う………!
違う俺は………!俺は涙が溢れるのを堪えて魏妖魔を睨む
ラベさん………
違う……俺は…シルク達と……!
確かに歌えないなら…俺はもう……
魏妖魔は俺の顔を無理やり上げ顔を近づける
壊す……?嫌だ……そんな事したくない!
そう言うと魏妖魔は無理矢理俺にキスをする
嫌だ……マサイ以外の人と……
抵抗しようにも拘束されて動かなかった
魏妖魔は唇を離すと俺に耳打ちをする。
すると魏妖魔は右手を俺の目の前に出した。その手には紋章がある。紋章は怪しく光だした。俺はそれを見つめる。
意識が遠のいていく………
俺には何も無い……
声も能力もない……
歌えないなら………
誰も……俺の事……
大切な人……………?
誰だっけ……
俺は全てを壊すための存在………
コワセ……コワセ………
ジャマスルヤツラハミンナコロセ………
スベテヲコワス……ナカマモ、オモイデモ、ユメモ………ナニモカモ……ソレガオレノイキルイミ…
シルクside
[次の日]
俺達はカイトとかなでのことを報告するためにUUUMに集まっていた。
二人の事を説明し、最初はみんな驚いていたが段々受け入れてもらっていた。
かなでなんか既に仲良くなってる
俺達はラベさんが導いた手がかりを話した。もちろんはじめさんの事も
魏妖魔は元人間?悪魔に魂を売った?
じゃあなんで3人の関係を知っていたんだ?
俺たちの声が届かないならどうすれば
その時、かつやが口を開いた。
かつやは小さな小瓶をマサイに渡した。
今度はダーマに1本の細長い小瓶を渡した。
かつや……すげー花から色々取り出せるなんて
虫さんがいきなり目をキラキラされて言った
ラベさんの腕にはギブスをつけて肩には包帯が巻かれている
全員「おう!!」
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。