そう言ってバタバタと帰って行ったあなたの下の名前さん
あれ?いつも社長と一緒なのに。
そう思っていたら
とても不機嫌な社長
なぜお二人別々に急いでいらっしゃるのか…
社長の表情を見た瞬間、嫌な予感がしたけれど
社長の言葉を断れるはずもなく、
連れて行かれたのは1件の居酒屋
そう言っても答えてくれず
微妙に変装している社長の横で
飲み物だけを頼んで静かに座って過ごす
すると…
よくよく様子を見ていると
同窓会に参加されている様子
はっは〜ん。
心配でコソコソと様子を見に来たんですね
我が社長ながら、
本当にあなたの下の名前さんのこととなると
周りも見えないポンコツに…いや、失敬。
あなたの下の名前さんがある男性と話しているのを見てから
もう感情が抑えられないのか
私の方がコソコソと隠すように匿いつつ
あなたの下の名前さんの様子を確認していると
その男性に抱きしめられたあなたの下の名前さん
言葉を失った私
立ち上がった社長
これはマズい…
慌てて会計を済ませて外へ出ると
非常に気まずそうなあなたの下の名前さんと
貼り付けたような笑顔を浮かべる社長
縋るような目であなたの下の名前さんに見られましたが…
タクシーで2人で帰ると言われた私にできることなど
あなたの下の名前さんの無事を祈ることだけ
私の願いが届きますように。
居酒屋前に取り残された私は
パーキングに停めていた車に乗って
家へと帰ったのでした
















編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!