第5話

僕の幸せ
128
2020/11/21 10:37
日曜日。

今日が休みでよかった。
ころん
ぶっさ。
昨日と同じように鏡を見てしまった。

ひどく腫れた目。

パンっパンな顔。

今、僕を例えるならアンパ○マンってとこだろう。
ころん
あーあ、嫌になる。
彼を好きになったこと。

想いを言ってしまったこと。

…嘘をついて、告白をなかったことにしたこと。

全部、最低。
今すぐにでも死んでしまいたい。

恥ずかしい。

こんな勇気がない自分が嫌い。
ころん
はぁ…。
なにもできない。

二人の幸せのためなんて言い訳だ。

怖いだけ。

最低。

何が幸せだ。

人なんて皆自分のためにしか行動しないから。

まぁ、例外はいるだろうけど。
プルルルルル
スマホが鳴った。

見てみると友達の莉犬君からだった。

緑のボタンをスライドしてスマホを耳に当てる。
ころん
もしもしー!?
相手に迷惑はかけない。

心配させない。

遊びの誘いなら、断ろう。

そう思い電話に出た。
莉犬
もしもし?ころちゃん!!
相変わらず元気で明るい奴。

少し声が高い彼は、うきうきしたように言い放った。
莉犬
明後日の放課後空いてる??
明後日、水曜日か。
ころん
水曜って午前授業の日?
莉犬
そうそう!
うちの学校はつきに一度の頻度で午前授業がある。

職員会議だかなんだかで。
僕はカレンダーを見て予定を確認した。

まぁまぁ友達はいる方だから、なんとなくカレンダーは予定が入ってる。
ころん
えー、と、水曜…あ、空いてるよ!
三日後なら顔の腫れも引いてるだろ。

そう思い僕は答えた。
莉犬
え!ほんと?やった!
ねね、映画のチケット貰ってさ、るぅちゃんと俺ところちゃんで行かない?!
彼は僕が了承するのがわかっているのだろう。

楽しみだといわんばかりの声色だ。
ころん
え、行く行く!!
映画なんて久しぶりだ。

基本DVDだから、楽しみ。
莉犬
じゃ、明後日の放課後ね!バイバイ!
ころん
じゃーねー!
そう言い電話は切れた。
ころん
楽しみだな…。
あんなにネガティブだったのに急にワクワクしてきた。

楽しみ。

失恋したし、友達一筋でいこうかなぁ…。

あ、よくある髪でも切ろっかなぁ…。

あ、そうだよ。髪切ろう。

ちょっと長くて邪魔だし。

ちょうどいいじゃん。


そう思い、僕は明日の放課後に美容室を予約した。
ころん
これから、楽しくなりそ!
なんかいろいろ吹っ切れた。

これから、二人が仲直りする協力をしよう。

とりあえず、どうするべき?

まぁ、でも、見守るって手もあるな。



「二人の幸せが、僕の幸せ。」

なんて考え方はやめよ。

自分が楽しいって思うことが僕の幸せだ。

ね?そうでしょ?

うん、きっとそうだよ。


二人の幸せを願うのも僕の勝手。

だから、リア充爆発しろって思うのも僕の勝手な?


まぁ、結婚式では絶対に僕が友人代表のスピーチするからな。

…楽しい。

今、僕幸せだよ。

ありがとう。

絶対に直接には言わないけど。

心のなかで勝手に感謝するね。

本当に、ありがとう。
これからも、二人の喧嘩の仲裁役になるからな?

あなた、さとみくん。







────────────────────────
はい!なんか書いててよくわからなくなってきました☆
まぁ、ね。うん(^-^)
このあとは夢主ちゃんと桃くんの恋愛を手伝う青くんを書いてきます!
ではヾ(´Д`*)

プリ小説オーディオドラマ