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2020/11/01

第2話

あまのじゃく
今の時刻。5:56

放課後だ。

僕はあなたを僕の部屋に来るように誘った。

幼馴染みで、家が隣なのであっさりと了承してあなたは僕の部屋に来た。
あなた
なーくん……怖すぎでしょ。
ころん
当たり前じゃん。組長だもん。
あなたは戻ってきてすぐになーくんに怒られた。

本当に、見てるこっちも怖かった。


でも、さとみくんは教室に戻ってこなかった。

たぶん、午後の授業をサボっているのだろう。
あなた
組長怖すぎ。涙出るところだったわ。
ころん
当たり前じゃん。
ころん
あ、そういえば、喧嘩どうなったの?
あなた
あー、普通に言い合って終わった。
どこか悲しそうな表情を浮かべて言ったあなた。

僕は、幼馴染みだ。

あなたの考えていることくらいわかっているつもりだ。
ころん
嘘。もっとなんかあったでしょ。
あなた
………。
僕の言葉にあなたは無反応だった。

あれ、本当に何もなかった?
あなた
……スズッ………ウッ……
ころん
え、ちょ、え!?
あなたは下を向いて泣きはじめた。
あなた
…別れた…さとちゃんが、別れようって!
それで、私もつい、別れるって言っちゃった……!!
泣きながらもあなたは僕に話してくれた。
ころん
…そっか。話してくれてありがとう。いっぱい泣きな。溜め込んじゃだめ。
幸い、明日は休みだ。

あなたも引きこもり質で外には出ないだろう。

目が腫れても、支障はない。
あなた
う、うわぁぁぁん!!ころちゃぁ!
僕に抱きついて本格的に泣き出すあなた。
ころん
はいはい、辛いね。大丈夫。僕がいるよ。
僕はあなたの背中をさすり、あやすように優しく、ゆっくりと言った。
あなた
ウッ…別れたくないぃ……さとちゃん、好きだよぉ……!
あなただったら絶対に言わない言葉。

ツンツンしてるあなたは、いつも

“嫌い”

っていう。

本当のことが言えない。あまのじゃくだから。
ころん
…うん。好きだね。知ってる。さとみくんのことが大好きなこと。
昔からわかってる。あなたがさとみくんのことを好きなことぐらい。

だって、僕があなたの相談相手だったんだもん。

そして、さとみくんの相談相手でもあった。

二人が両想いなのもずっと知ってた。


あなた
やだ!別れたくない…!辛いよぉ!
ころん
…僕も、辛いんだよ…っ!
あなた
…えっ……?
だって、だって、


僕だって、好きだもん。

でも、見守るのが一番、でしょ?

幸せになってほしいもん。
ころん
あなた。帰って。
これ以上一緒にいるのが辛い。

あなたに手を出してしまいそうで。

傷つけてしまう。
ころん
バイバイ。
そう言って僕は、あなたを部屋から追い出した。