卒業式当日。
咲「あなた、写真撮ろう!」
「うん。」
クラスのみんなと写真を撮ったり、卒業アルバムに寄せ書きを書きあったり。
こんな事が出来るのも今日で最後だと思うとすごく寂しくなる。
咲「春休みもいっぱい遊ぼうね。」
「もちろん!暇な日、LINEするよ。」
咲「あーあ、なんか以外とあっさり卒業しちゃったね。漫画みたいに卒業式に第二ボタン貰う相手もいないしさ。やっぱり現実ってこんなもんだよね。」
「そうだよ。」
現実は漫画と違ってキラキラなんかしてない。
卒業式に告白なんかする人、現実にはいるのかな?
いたとしたらすごいな。
私にはそんな勇気…ない。
咲「もし、彼氏できたらすぐに報告してね!」
「わかった。何年後か分からないけどね。笑」
咲「とか言って案外すぐできそう。」
「できないよ。安心して?」
咲「まあ、いいや。あなた、そろそろ部活の集まりの時間じゃない?」
時計は、11時50分をさしていた。
「あっ、ほんとだ!!じゃあ、またね。後でLINEするから。」
12時に集合って言ってたから急がないと。
翔、時間にはうるさいからな。
咲「じゃあね。」
咲と別れて急いで集合場所に向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。