第13話

12話。
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2022/05/18 07:06





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ディア・クロウリー
……貴女は、魔法が使えますか?
フロル・ヴィオラ
ま、ほう………使える、使えます。
ユニーク魔法も発現しています。
ディア・クロウリー
先程男子校の方がマシだ、と申しましたが……
貴女は女性です。例え魔法が使えたとしても、流石に男に勝てるとは思いません。
フロル・ヴィオラ
………その時は、その時です。
それに、そういう時こそ教育者の出番でしょう?
「自分が使える物は全て使って、自分の身を守って見せます」

そう真剣に、学園長を見据えた。
訴える様な表情と空の色をする瞳が決意を見せていて、学園長も信じざるを得なかった。

分かりました。そうため息を吐き、頷きながら答えた彼に、フロルちゃんは飛び跳ねて喜ぶ。
儚そうな見た目の割に、心の芯は太いのかも知れない。
まるでプリンセスのような、主人公に良くある性格に、私まで思わずため息が出そうだった。
これでフロルちゃんを入学させる事も決まり、グリムと私、2人で1人の生徒として入学する事も決まった。
私は監督生、フロルちゃんは夢主。
これから生徒に可愛がられ、愛でられ、「おもしれー女」されるフロルちゃんの未来が見える。

寮長だけでなく寮生まで、更には我が最推しジャミルくんまで…………
想像するだけで叫びたくなる!!もう!!なんなんだよ!!!!
ディア・クロウリー
さて、全て片付いた事ですし、これにて入学式を終わります!!
イデア・シュラウド
はぁ、やっと終わった。
女子生徒が1人だか2人だか入学するとか、少女漫画過ぎて………
リドル・ローズハート
イデア先輩!ブツブツ呟いていないで、早く寮生を誘導して頂けますか!?
イデア・シュラウド
ヒィッ…!わ、分かってますよ……
こちとら一応先輩なんだけどなぁ〜………
純連 あなた
と、尊い…………
尊く可愛い会話が聞けたので、まぁ取り敢えず、怒りを鎮めてやることにしよう。




ーーー



ディア・クロウリー
さて、3人をこの学園に置く事は決まりましたが……
住む場所がありませんね……
フロル・ヴィオラ
確か此処は寮があるんですよね?
私は何処でも構いませんが……
純連 あなた
流石にフロルちゃんが何処かの寮に住むとなると、生徒たちがヤバいんじゃないかなぁ………
フロル・ヴィオラ
ヤバい……?そう、かな………
「何故俺の寮じゃない」と言う奴や「俺の寮だぜ羨ましいだろ」とか言う奴や、フロルちゃんの可愛さに毎日やられる奴とか、まぁ色んな意味でヤバいと思う。
純連 あなた
と、取り敢えず………何処か使っていない場所とかありませんか?
例えば、"寮"とか………
ディア・クロウリー
うーーん……………あっ!!
昔寮として使われていた建物がありました!!
ディア・クロウリー
ただずーっと使われて居ないのでボロ……ゴホンッ、少し古いですが、掃除すれば大丈夫でしょう。
フロル・ヴィオラ
私、掃除は得意です!
それに、古い場所には慣れてます。ずっと屋根裏部屋で寝ていたので……
純連 あなた
私も、掃除くらいなら!
収納とか壁掛けとか、DIYも任せてください!
グッズを飾る為に収納、壁掛けは必須だったからな……
あとは自作グッズ、ぬいぐるみも作ったりしていたので、裁縫諸々も意外と出来たりはする。
フロルちゃんに確認したところ、お互い家事はまぁまぁ出来ると分かったので、これならグリムが居たとしても共同生活出来ると判断した。

グリムにも一応聞いてみれば、学園に入れて、ツナ缶が食べれるならオレ様は別になんでも良い。とのこと。
食費がなぁ……なんて今後の心配もしつつ、私たちは学園長に連れられ、後の"オンボロ寮"へと向かった。






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