2005年?春。東京都立呪術高等専門学校、入学式。
夜蛾正道「以上、入学式を終了とする。移動して、
教室に集合だ。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー教室到着
夏油傑「よろしく。私の名前は夏油傑だ。君の名前は?」
五条悟「俺~?俺は、五条悟だ。よろしくな傑。」
夏油傑「あなたの名前は?」
家入硝子「私は家入硝子よ。よろしく。」
五条悟「今日からこの"三人"と一緒かぁ~」
夏油傑「というか、君の名字は……五条…と言ったか…」
五条悟「そうだけど?」
夏油傑「呪術界の御三家の?」
五条悟「そうそう」
家入硝子「わぁ~お、すっご~い有名人かな?」
五条悟「まぁ、そうなるな」
ガラガラ……
夜蛾正道「今日からお前らの担任をさせてもらう、夜蛾正道だ。
よろしく。」
悟/傑/硝「…お願いします/よろ~…………」
キョロキョロ…………
夜蛾正道「アイツはまだ来てないのか」
夏油傑「アイツって誰ですか?」
夜蛾正道「お前らの他にもう一人いるはずなんだが……」
夜蛾正道「休みか?」
悟/傑/硝子「そうじゃないん/ですか?/ッスか?(てか、いたんだ…)」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夜蛾正道「これで話は終了だ。各自寮にでも戻ってゆっくりしたまえ。
解散!」
ガラガラ………
五条悟「四人…本当は四人…」
夏油傑「早く会いたいね。」
家入硝子「私は寮に戻るよ。また~」
傑/悟「おう」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ウラハラ
僕の名前は裏祓あなた。
今日から東京都立呪術高等専門学校
に行くはずだったんだけど………
道に迷って校舎に着きませんでした……
入学式……でれなかった…悲しい…
とりあえず先生のとこ行こう……
いるかな………
コンコン…
裏祓あなた「失礼します」
夜蛾正道「お前が木賀か。何故来なかった?」
裏祓あなた「大変お恥ずかしいのですが……自分…大変方向音痴でして」
夜蛾正道「道に迷ったと?」
裏祓あなた「そうです。」
夜蛾正道「今から寮に案内する、ついて来い。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
夜蛾正道「ここだ。」
裏祓あなた「ありがとうございます。」
夜蛾正道「明日は来るように。」
裏祓あなた「はい。」
バタン…………
裏祓あなた「ふぅ~……てぇ変だなぁ…なぁ~んちゃって」
ーーーーーーーーーーーー夜。
裏祓あなた「寝れん、散歩じゃ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
裏祓あなた「(うわぁ…………なんて…美しい月なんだろう満月か?…)?」
ザッ……
五条悟「おい、お前非呪術師か?」
あれは、確か………呪術界御三家の内の五条家…
おそらく名前は五条…悟か?
裏祓あなた「こんばんは、自分h………」
サングラスで見えないが、おそらく両眼が…
六眼か…………五条家100年ぶりの両眼六眼と無下限術式持ちか……
御三家は、各が違うな………
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!