夏油傑「偽造名は?」
キガ
裏祓あなた「偽造名は、木賀あなたです。」
夏油傑「木賀か…」
裏祓あなた「裏祓家の表の顔しか知らない人に、自分の本名
をしられたらおそらく戦うことになるでしょう。」
五条悟「そうだな……」
裏祓あなた「五条君…」
五条悟「なんだ?」
裏祓あなた「自分を殺したかったらいつでも殺していいですよ。」
傑/悟「!!!?」
裏祓あなた「裏祓家は御三家を裏切ったので…そういう仕打ちを受
けてもおかしくないです。…少しでも殺したいと思った
ら…殺してください。」
五条悟「(……辛そうな笑み……頑張って笑ってる…)…いや、そんなこ
としねぇよ。……………………」
「なぁ、傑。」
夏油傑「なんだ?」
五条悟「俺らでコイツ護ろうぜ。」
裏祓あなた「は…?なん…で」
五条悟「………何となくだよ。御三家の連中ならお前を狙ってもおかし
くないだろう。殺されないために俺らで護るよ。」
裏祓あなた「っ!…………」
ポタッ……ポタッ……
夏油傑「いいな。それ」
裏祓あなた「あり……が…とう…ありがとう…ございます……」
夜蛾/硝子「……………」
五条悟「お前らもいんだろ?」
夜蛾正道「これは……」
五条悟「絶対他の奴らに言うなよ。言ってもいいが…
ここから消えるぞ?」
夜蛾/硝子「あぁ…/うん。」
夜蛾正道「私も目をつむろう。」
"高専"
夏油傑「でも、なぜ"ここ"に来た?」
裏祓あなた「陰で活動するには、ここには行かず家庭で呪術など
を学びます。でも………」
五条悟「でも?」
ツーッ、………そのことを話そうとしたら、あなたは…
涙を流していた。
五条悟「う、裏祓?」
裏祓あなた「今の…………裏…祓家…は、自分…一人です!…
血縁は…………誰一人と…いま…せん!…」
傑/悟/硝子/夜蛾「…………………………」
五条悟「もしかして…………ア、アイツ…らか」
夏油傑「?悟、知ってるのか?アイツらって…」
五条悟「あぁ…裏祓を全力で護れ…コイツの生存が悟られたら…
コイツ………確実に殺されるぞ…」
家入硝子「え…じゃ、あ、この子の血縁って…」
五条悟「あぁ…そうだ…殺された…御三家の奴らに!!!!…」
夏油傑「そういうことか…裏祓家が殺された理由…それは…
御三家は裏で裏祓家が祓っていたことを知らない…
のうのうと生きていると思われた裏祓家は、御三家に
殺された…」
五条悟「じゃあなんでコイツは生きてんだ…」
裏祓あなた「血縁が…殺されて自分が生きてる理由は…裏祓家
の唯一1番の若者が自分だったから…です……
親戚、親、兄弟は…自分を命懸けで隠しとうして、
護りきってくれたんです…自分の命は…血縁…全員か
ら、繋げられた…命…なんです…」
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。