((⚠️こちら、#アモアス狂気山脈02 薄明三角点のネタバレ要素あります。未視聴の方はご注意ください))
なかのっちside
俺は下を除く。すると確かに、おらふくんがいたんだ。
しかもゴーレムみたいな巨人がオートマタと戦っている。
あるまが急に変なことを言い出した。
そういったあるまは、どこか遠くを見つめていた。
瀬戸side
ついに魔女の元に辿り着いた俺たち。
しかしどこか、魔女は余裕そうな表情をしている。
それもそうだ。魔女には異能が効かない。それは以前俺が呪いを受ける前に証明されている。
アベレージside
プテさんの力を受け継いでから、僕にはある力が芽生えていた。
それは、可能性の世界。パラレルワールドの存在。
かつてあった世界、有り得た世界、その断片を見ることが出来る。
見た世界には、僕が人間の世界線もあった。
…ああ、なんて幸せそうなんだろう。人間の僕は。
プテさん、めーやさん、そして知らない誰かと一緒に、ゲームしたり、笑いあったり…それを見て、僕は僕に嫉妬してしまった。
…でもこれは、僕には叶わない夢。
この世界に生まれた僕には、絶対に叶わない夢。
…だってもう、あの人はここにいないのだから。
そんなある日、僕はある記憶を覗いた。
その記憶から、魔法のヒントを得たんだ。
プテさんが放ったその言葉。
それをそっくりそのまま、魔法の詠唱に使おう。
僕はそう決めた。
でもその前に、やることがある。
ふたりがそう言った時には、僕から予言の子としての力が徐々に消えていた。
でも、それとは違う何か。ロックが解除された感覚。
その瞬間、僕は唱える。
ヒントを得た魔法。それは、奇跡を叶える力と同時に使う。
そうすれば必ず、あさひさんが魔女を倒すことが出来る。
大事にならぬようにと、人々が寝静まったであろう時間帯から、この戦いは始まった。
それからもう、数時間たっていたんだ。
もうすぐ日が登ってくる。
本当、ちょうどいいタイミングだよ。
この力は、勝利への希望。
僕は詠唱を始める。
僕はそう言って右手を天に向かって伸ばす。
この力は魔女を一時的に行動不能にするもの。
そして二度と魔女のような存在がこの世界に産まれないようにする魔法。
この力を使ったら、おそらく僕は消えるだろう。
この後のことは、あさひさんとズズさんに任せよう。
僕は最後のセリフを口にする。
瀬戸side
アベレージがそう唱えると、雷鳴が魔女に直撃したのだ。
獣にズズが俺に向かってそう言った。
俺はズズの言う通りズズの手をとる。すると、
俺の制止も聞かずに、ズズは俺を放り上げる。
俺はすぐさま氷のナイフを作り、動けなくなっている魔女の黒い点目掛けて、ナイフを突き刺す。
魔女は声にならない悲鳴をあげていた。
氷のナイフは確実に黒い点を突き刺した。
なかのっちside
経緯を簡単に説明すると、一番初めはアーソニストの力を上手くコントロール出来ずに敵諸共自分も炎に巻き込まれた(だって難しかったもん)。
その他は敵の予想外の動きにやられたり、めーやさんのロケランの流れ弾が1回飛んできたりした。
そう。俺が相手した数は100体近く。あるまは戦えないから、俺しかやれる奴はいない。
それでも死にすぎー、とジト目でこっちを見てくるあるま。
すると、上の方から雷の音が聞こえた。
何があったのだろう。そう思っていると、
黒いモヤのようなものが無くなっていく。
もしかすると、瀬戸が魔女を倒したのか…?
登ってくる太陽。日の出の時間だ。
その日の出は、今まで見たどの日の出よりも綺麗に見えた気がした 。
to be continued…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。