((今回、視点がコロコロ変わります))
瀬戸side
するとアベレージは俺の右肩に手を置き、目を瞑る。
すると何かが流れ込んでくる感じがした。
そう言って詩人さんは植物の足場をどんどん生やしていく。
その隣でふじみやさんが詩人さんに触れ、魔力を送り込んでいる。
詩人さんの出した植物の足場を駆け上がり、魔女の元へと近づこうとする俺たち。
しかし当然、足場の上にもオートマタが湧いて出てくる。
なかのっちside
オートマタが近づいてくる。
ざっと見た限りは30体ぐらい居るだろう。
するとあるまは俺に近づいて、手の平を俺に向ける。
めーやside
オートマタの数が以上な程増えている。
上ではのっちとあるまが交戦しているようだ。
ふと、詩人さんとふじみやの方を見ると、なにか様子がおかしいようにみえた。
詩人さんの肩に手を置いて魔力を送っているふじみやの体が透けているように見えたんだ。
詩人side
ふじみやさんの魔力供給のおかげか、どんなに異能を使っても、疲れたり力が減ったりそんな感じはしなかった。
すると、
消えかかってるぞ、そうめーやさんが言った気がする。俺はそれに驚き、ふじみやさんの方を見る。すると本当に、消えかかっているではないか。
このままじゃふじみやさんが…!
そんな悲しいこと、なんで淡々と言えるんだよ…?
するとそこにおらふくんがやってきたのだ。
おらふside
地上に出て、僕はドズルさんたちと別れ、ある場所へ向かった。
その場所は、魔女がいる城。直観的にだけど、僕はやらなきゃいけない事があると感じたんだ。
サントスさんがここにいる、ということは、彼らは無事に中に入れたんだろう。
すると急にサントスさんが問題を出してきた。
でも、おかげで確信した。僕はやっぱりここでやるべきことがあるんだと。
……ああ、やっぱり。そうなんだな。
僕は急いで白の中に入り、最上階へ目指す。
中は絡繰でできていたけど、僕には関係ない。
だって僕には、✘✘✘✘✘✘がついているんだから。
to be continued…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。