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第1話

嫌よ嫌よも好きのうち
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2019/10/21 16:49
ひょんじゅん

ねえ、ぬな

Me
Me

ん?ひょんじゅなどうした、?

ひょんじゅん

僕、ぬなが欲しいッ、


:
:
:
:
:
:

自分自身の服を整えながら私を見つめるひょんじゅな

さっきまで雄だったくせき

一瞬でいつものトイプードルに戻ってしまう
私はそんなひょんじゅなが大っ嫌い

なんで嫌いなのか、と聞かれれば

多分私はこう答える


「 ひょんじゅなのお兄ちゃんが
私の大好きなうそくさんだから 」


今自分がどれだけ恥ずかしくて

馬鹿臭いことを言っているのか、

自分でも理解できる

でもさっきのそれが間違っているとは思わない
Me
Me

ねえ、ひょんじゅな、?

ひょんじゅん

ん??
あ~、またひょんのこと?
ひょんなら元気にしてるよ

ちゃんとご飯も食べてるし
ちゃんと寝てるし、だから心配しないで

Me
Me

そう、
そうだったらいいんだけど…

ひょんじゅな自身も

私の気持ちに気付いていて

うそくさんの近況報告までしてくれる
Me
Me

有難、ひょんじゅな

そう言って

ひょんじゅなの頬に軽く口付けする
ひょんじゅん

ちょッ、ぬな!
流石にそれは駄目だよ、
ぬなは僕のこと好きじゃないかもしれないけど
僕はぬなのことが好きなんだし……!

Me
Me

そっか……
みあね ひょんじゅな

ひょんじゅん

いや、別にいいよ
嬉しかったし …

ひょんじゅなは結構単純だ

上目遣いで話せば直ぐにデレるし

泣き真似をして目を潤ませれば

慌てて 「 ごめんって、ぬな、! 」 なんて言い出す
うそくさんもこれぐらい

単純な人だったらいいんだけどな…

そんなことを考えながら

自分も部屋から出る準備をする

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