第4話

涼介Side
1,335
2018/08/05 06:51
 雨を憎みたくなりますね(笑)


大貴のタイミングは憎み済みだから。
 あそこでいい雰囲気だったから告白しようと思ってたんだけど…。
 俺は昔からずっとあなたが好きだった。
 でも
 この幼なじみの関係を壊してしまいそうで、なかなか告白できずにいた。
 大貴もいるし。
 あいつがあなたを好きだったら、俺の精神的にしんどいから大貴とは何も触れない。
 大貴、なにげにモテるからなー…
 俺のファンクラブがあるのは知ってたけど、大貴のやつもあるとは…
あなた

すけ………りょーすけ!

山田涼介
山田涼介
んぁ、
あなた

すごいぼーっとしてたよ?

山田涼介
山田涼介
あ、うん、大丈夫だから
すると、俺のおでこに何か感じた。
山田涼介
山田涼介
え、あなた!?
あなた

ん?いや、熱あるかなーって

山田涼介
山田涼介
/////
あなた

顔赤いけど熱はないね

山田涼介
山田涼介
う、うん
有岡大貴
有岡大貴
おい、俺忘れてイチャイチャすんなよー
山田涼介
山田涼介
しっ、してねえよ!
有岡大貴
有岡大貴
んーーー?
 大貴、お前はあなたのこと好きなのか?


すこし、不安に駆られる時がある。
あなた

あ、お母さんに呼ばれちゃった

有岡大貴
有岡大貴
帰る?
あなた

うん、そーしよっかなー
わかんないとこ教えてもらったし

有岡大貴
有岡大貴
そっか、またな

まだ一緒にいたい、でもあなたのお母さんは体調崩しやすいから、ここで帰らせないわけにはいかない。
山田涼介
山田涼介
送っていこうか?
あなた

ううん、まだ明るいから大丈夫!
ありがとう

 すこしでも一緒にいたかったな、
山田涼介
山田涼介
おう、またな
あなた

また明日ー



あなたが帰ってからは、大貴とくだらない話をした。
 だけど、あのことを聞かずにはいられなかったんだ。
山田涼介
山田涼介
だ、大貴
有岡大貴
有岡大貴
ん?
山田涼介
山田涼介
大貴は……あなたのこと好きなのか?
有岡大貴
有岡大貴
え、なに?いきなり笑
山田涼介
山田涼介
真面目に答えろよ
有岡大貴
有岡大貴
涼介……
山田涼介
山田涼介
……………
有岡大貴
有岡大貴
俺はあなたのこと、幼なじみとしか思ってないよ

大貴はいつもの優しい笑顔で俺の方を見た。
山田涼介
山田涼介
そ、そっか
有岡大貴
有岡大貴
うん。
山田涼介
山田涼介
変なこと聞いて悪かったな、ごめん
有岡大貴
有岡大貴
別にー
 大貴はそう言うと、バリッと力任せにポテチの袋を開けた。

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