雨を憎みたくなりますね(笑)
大貴のタイミングは憎み済みだから。
あそこでいい雰囲気だったから告白しようと思ってたんだけど…。
俺は昔からずっとあなたが好きだった。
でも
この幼なじみの関係を壊してしまいそうで、なかなか告白できずにいた。
大貴もいるし。
あいつがあなたを好きだったら、俺の精神的にしんどいから大貴とは何も触れない。
大貴、なにげにモテるからなー…
俺のファンクラブがあるのは知ってたけど、大貴のやつもあるとは…
すると、俺のおでこに何か感じた。
大貴、お前はあなたのこと好きなのか?
すこし、不安に駆られる時がある。
まだ一緒にいたい、でもあなたのお母さんは体調崩しやすいから、ここで帰らせないわけにはいかない。
すこしでも一緒にいたかったな、
あなたが帰ってからは、大貴とくだらない話をした。
だけど、あのことを聞かずにはいられなかったんだ。
大貴はいつもの優しい笑顔で俺の方を見た。
大貴はそう言うと、バリッと力任せにポテチの袋を開けた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!