" 雨がやみませんね "
って言っても、俺はあなたのばかなとこにも惚れてんだけどね。
はっきり言って、頭良くなって欲しくないし。
あなたの天然発言大好きだし、あなたが頭良くなったら、俺が勉強教えられなくなっちゃうし!
あなたが頭良くなるなんて俺に不利益すぎる!
もしあなたが頭良くて、あの言葉の意味をすぐ理解されても困る笑
え、あなたが珍しく照れてる!?
はあー、まじ可愛いんだけど
少し意地悪してみよっかな〜
あなたの顔を下から覗くと、耳まで真っ赤になるあなた。
このくらいの意地悪ならいいよね笑
だって可愛すぎるあなたが悪い。
小さくて、真っ赤で、触ったら気持ちいいだろうなー、なんて考えてたら体が勝手に動いてた。
俺、何してんだろ
でもさっきにも増して真っ赤になるあなたは可愛くて可愛くて…
抑えきれなかったもんだからしょうがない。
そう、俺らは幼なじみだから家も近い。
だからこそ、お互いの家の行き来も頻繁。
あぁ、俺のばかっ!!!
貴重なあなたとの2人っきりの時間を最後の最後で気まずくするなんて……
けどあなたもあんまり深くは捉えてない様子。
よかったぁーーーー。。。
今この時点で俺の気持ちあなたに伝わったりなんかしたら、あなたを困らせるだけ。
前も言ったけどね。
あ、ムスッてした。
そんな可愛い顔されたら絶対言いたくなくなるってば。
何、その去りゼリフの可愛さは。
あーーー、帰したくねぇ
でもさすがにそれは出来ないから、俺も、また明日、と言うしかない。
" 雨がやみませんね "
" もう少し、あなたのそばにいたいです "
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。