第24話

わかんないよ
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2018/09/23 13:37
あなた

ねぇ、涼介

山田涼介
山田涼介
んー?
あなた

好きってなんだろう

山田涼介
山田涼介
どしたの、急に笑

涼介にピッタリくっつきながら優しい甘さのココアを2人で飲む。



そんなに深い意味は無いが、普通に気になったから口にしてみた。




モテる涼介なら、" 好き "という感情を誰よりも理解していると思ってたから。



山田涼介
山田涼介
んーそうだねぇ

涼介は持っていたカップを、部屋の真ん中に置いてある小さなテーブルに、コトンと置いて話し始める。


山田涼介
山田涼介
今何してるかなぁとか、声聞きたいなぁとか
山田涼介
山田涼介
ふとした時に側にいて欲しい人を好きなんだと思う。
あなた

ふとした時かぁ…


私にとってその人は誰なんだろう。
 その相手が本当に大貴なのか、この感情に間違いはないのかと考え始めるとキリがないから、今まで考えることから逃げていたのだと気づく。


あなた

涼介にはそんな人いる?

山田涼介
山田涼介
ふはっ
あなた

え、なに、?

山田涼介
山田涼介
んーん、なんでもない
あなた

答えになってないよ、
好きな人はいるの?

山田涼介
山田涼介
いるよ、ずっと前から
あなた

……そ、なんだ、



知らなかった。




私ばかりが涼介に相談に乗ってもらうばかりだったので、涼介の話を聞く機会なんてなかったのだ。










あ、れ?







涼介に好きな人がいるって知った瞬間、あまり明るい気持ちにはなれなかった。














なんでだろう、涼介くらいモテるんだったら好きな人くらいいたっておかしくないのに。
ましてや彼女がいたっておかしくはない。





それなのに、なのに。















この気持ちは?


大貴への想いは?


涼介への想いは?











 いくら悩んでも、この気持ちに正解など出てくる気がしなかった。










































山田涼介
山田涼介
あなた
あなた

ん?

山田涼介
山田涼介
俺、あなたが好きなんだよ
あなた

………え、?

山田涼介
山田涼介
やっぱり。気づいてなかったんだね

え、何、なんの遊び?


涼介が…私のことを好き?


おかしいおかしい、なんで私なんだ。


もっといい人いるでしょ
あなた

ちょ、デタラメ言わないでよ

山田涼介
山田涼介
俺が嘘ついてるとでも思う?
あなた

そう、じゃない..の?

山田涼介
山田涼介
ばかなの?俺はずっと昔からあなたしか見てなかった
あなた

ただの幼馴染みじゃ..

山田涼介
山田涼介
あなたが好きだったから、ずっと。
山田涼介
山田涼介
だから全部、今までの告白も断ってきた。


そう、不思議だった。

学校内一の美少女に告白されたこともあった涼介。

なのにその子さえもフッたから、涼介が分からないままだった。















え、私が好きだったの?


でも、私…







あなた

んで、…

山田涼介
山田涼介
え?
あなた

なんで今?

山田涼介
山田涼介
あなた..?
あなた

私今すごい悩んでるんだよ!?
なのに…なんで今うかな?

あなた

もっと分からなくなっちゃうじゃん
もっと苦しくなる



どうしよう、止まらない。
 本当は戸惑ってるだけ。


この想いがなんなのか分かっていないから。





なのに涼介に当たってしまう。
 好きって言われて嬉しいはずなのに。





私が涼介に言葉をぶつけていく度に、顔が曇っていく。













そんな表情かおして欲しいわけじゃないのに。


そんな表情かおさせるつもりなんてなかったなのに。






山田涼介
山田涼介
あなた、ごめ____
あなた

涼介のばか!もう話なんて
聞きたくないよ、!




そう吐き捨てて、涼介の部屋を出て家に向かって走る。





当然ながら、涼介は追いかけては来ない。
 あとから気がついたけど、少し追いかけて欲しかった自分がいたのだ。


それに気づいて、また胸が痛む。
























馬鹿だ馬鹿だ、私は本当に。

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