第26話

何も残らない
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2018/09/29 07:32

今絶賛ぼっち中。
 そりゃそうだよ、あれだけ酷い言葉涼介にぶつけといて構ってくれるわけがない。
 依桜とは既に話すこともなくなっていて、
昨日までは、涼介が私を1人にさせないためにそばにいてくれた。


けど今日はもう来てくれない。


自分がまいた種だもん、しょうがない。



みんな笑顔できらきらしてる中、私一人が俯く。
ほかの人の目にはどう映るんだろう。

哀れにしか見えないんだろうな。

そうやって1人で過ごす一日は、今までと日にならないほどに退屈で、寂しくて、長く感じられた。
 結局のところ、私は1人ではだめな弱い人間なのに、突き放しては突き放して、1人になる。
馬鹿なんだ、所詮。


すると、頬が濡れていることに気がつく。

泣いたって変わらないのに、なんで。


もう誰の目にも気にしなくていい裏道で帰ってきてるからかな、気が抜けたらしい。

ひとり下を向いて歩く。
 その時、













有岡大貴
有岡大貴
あなた、どした?
あなた

だ、いき..

有岡大貴
有岡大貴
泣いてる..よね、
あなた

大丈夫だから、ほんと

有岡大貴
有岡大貴
俺で良ければ話聞くけど..
あなた

いい、平気だから

有岡大貴
有岡大貴
いや..でも....
あなた

大貴にはわかんないよ、絶対、!
いつもキラキラしてて、みんなから好かれて....!

有岡大貴
有岡大貴
あなた...ちょっと落ち着いて.
あなた

大貴に悩みなんてないんでしょ?
私の気持ち..分かるわけないよ、!

有岡大貴
有岡大貴
……んだよ、それ..
有岡大貴
有岡大貴
じゃあもう知らねぇから


その場に呆然と立ち尽くす。

大貴にも、涼介にも、依桜にも嫌われて。












































もう、何も残らないよ。

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