恐る恐る階段を降りると
手紙みたいなのが落ちていた
神山「俺いた時こんなん無かったで?」
「確実になんか悪いのおるやん」
重岡「もーはよ探そ」
手紙を持つと中には鍵の様な物が
「半分やでこれ」
重岡「奥の入れ物は私の宝箱やて」
神山「とりあえず宝箱探せばええんかな?」
「廊下の奥のあれちゃうん?」
光を当てると
古びた宝箱があった
私達はその箱に近づき
そっとその箱を開けた
「あった!半分あった」
私がそう言った瞬間
大量の日本人形が後ろから歩いてきた
『アーケチャッタ。アケチャッタ。』
『私ノ宝箱アケチャッタ。』
『アケナイデェ』
口々に話し始める日本人形達
恐怖で足が固まった
重岡「あなた!お前何しとるん?!」
固まってる私に気づいたしげちゃんが
私を軽々持ち上げ
近くの部屋に入り鍵を閉めた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!