みんなが私から離れて話していると
水槽から泡がぶくぶくっと出てきて
さっきとは違う優しそうな人魚が出てきた
人魚「今回は人数が多いのね」
なんて人魚が言った
「今回は?」
私がそういうと
少し笑って
人魚「鬼の間まで来れる人なんてあんまりいないのよ」
と言った
「あの、ここはどういう場所なんですか?」
中間「あなた!何してん?!」
人魚に近づいて話を聞こうとすると
グイッと体が引っ張られた
人魚「あら、また私の子供たちが無礼をしたのね。」
手を口に持っていきクスクスと人魚が笑った
中間「お前、俺達のメンバーどこにやったん」
人魚「大丈夫。ちゃんと外に逃がしてあるわ」
その言葉にホッとする
2人とも無事だ
人魚「さ、生贄以外はこちらにお入りなんし。」
人魚がそういうと
ほかの人魚達がばちゃばちゃと水面に現れた
「生贄・・・?」
ここの中の誰か1人が生贄になるってこと・・・?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。