人魚「あら、紙見てないのね。女の生贄を鬼に捧げるのよ。」
小瀧「捧げへんって言うたら?」
人魚「あなた達の安全は保証しない。」
桐山「何とかしてあなたを助ける方法はないんですか」
人魚「逃げる」
人魚はすごく深刻な顔で言った
人魚「逃げるにしても、あと2分」
藤井「もう鬼がくるんか」
人魚「もうすぐそこに」
大きな扉を見る人魚
私達はゴクリと唾を飲み込んだ
人魚「殿方は私の子供たちと先にお逃げになって。この子は私が責任をもって逃がすわ。」
神山「必ずあなたを助ける保証はあるん?」
人魚「私が生贄になります」
何かを決意したような顔の人魚は
そういうと
人魚「さ、はやく」
とみんなを急がせた
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!