第10話

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2,018
2019/02/17 17:11
「なんやったん今の」


自分でも情けないくらいに声が震える

あんな大量の人形

しかも喋るし


神山「なぁ、この部屋誰かおるで」


神ちゃんの一言でまた背筋が凍った

またあんな怖い思いせなあかんの??

もう嫌やで私


重岡「あなたここおれ。俺と神ちゃんで見てくるから」


「そっちのほうが嫌や。1人にせんといてよ」


そないかっこいい顔で言われても

1人になるのだけは絶対に嫌やで私

というわけで、しげちゃんの腕にしっかり捕まり

神ちゃんを先頭に見に行くことになった


神山「ここから隣行けるんや」


奥に木でできた扉がある

耳を澄ますと微かに話し声が聞こえた


「また追いかけられたらどうしよ。置いてかんといてね」


神山「大丈夫。置いて行かへん」


ふわり優しく神ちゃんが笑い

私を落ち着かせてくれた


神山「よっしゃいくで」


重岡「おん。」


しげちゃんは私を庇うようにして立ち

神ちゃんがゆっくりドアノブをまわした

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