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第5話

三日月の舞【前編】
作者
作者
今回は、アニメ響けユーホニアムで有名になった吹奏楽曲「三日月の舞」を参考に作りました!
アラジンモチーフのお話になっています
それではどーぞ!!!
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僕(けいと)
(意図的に捨てやがって……なんちゅう親だ)
けいとは生憎なことに、元々生まれた時から家族にあまり愛されていなかった。そして、今日久しぶりに家族とハイキングにやって来た。そこで家族はあえて彼と距離をおいて歩き、どこかのタイミングで姿を消してしまったのだ。
僕(けいと)
(まあ、仕方無い。
どうにかして死なないようにしないとな……)
彼はとにかく歩き続けた。すると、夜空が一面に広がっている広場に着いた。
僕(けいと)
(とりあえず場所は確保したけど………
疲れたな……)
この瞬間、けいとは倒れてしまった。きっと、体力が底をつきてしまったのだ。
そのまま彼は寝てしまった。
ここで、死んでしまう…………


















そう誰もが思っていた。
僕(けいと)
(ここは、どこだ…)
次に目を覚ますと全くの別世界にいた。黄金の地面にドレスやタキシードなどを着たヨーロッパ系の人々が踊っている。祭りだろうか……
そこに1人の少女がやって来た。彼女は被っていたフードを外すと、けいとに話しかけた。
エレナ
こんにちは
あなたは誰?
僕(けいと)
俺はけいとだ
お前は?
エレナ
私はエレナよ
よろしくね
そう言うと、エレナは手を差し出し、二人は握手をした。
先に口を開いたのはけいとだ。
僕(けいと)
ここは、一体どこなんだ?
それと今、何をやっているんだ?
エレナ
ここは月の国、ムニェツィーツ王国よ。
そして今は三日月祭と言って、歴代の国王夫妻の結婚を祝う日なのよ。
僕(けいと)
ムニェツィーツ王国って……
エレナ
どうかしましたか?
僕(けいと)
あ、いや何でもない
僕(けいと)
(ムニェツィーツ王国って昔、本で読んだことあるな。確か、存在されているかまだわかっていない都市伝説などで語られる国……本当にあったんだな。)
エレナ
あなたこの国に来たの初めて?
僕(けいと)
ああ
エレナ
じゃあ、私案内してあげる!!!
私、詳しいのよ!
彼女は嬉しそうに言う。その事を断れるのもなんか申し訳無いなと思ったけいとは、申し訳無さそうに受け入れた。
僕(けいと)
じゃあお願いしようかな
エレナ
うん!
彼女は、またフードを被った。
その事をけいとは不思議に思ったが触れる事は無かった。
その後、エレナは色んな所を案内した。
美味しいホットドッグのお店、国内で1番大きな教会、美術館に本屋……どれもけいとにとっては新鮮で輝いて見えた。
そして最後に王宮の前に来た。
エレナ
ここはこの国の王族達が住む、王宮よ
素敵でしょう
僕(けいと)
ああ
エレナ
真ん中の大きな窓には………
エレナが次に口を開いた瞬間、誰かが彼女の名前を呼んだ。
執事
エレナお嬢様!
エレナ
!!!!
彼女はしまった!というような困った顔をした。
執事
どこに行ってたんですか?
今日は三日月祭だというのに、あなたがいないとなって、王も皆大騒ぎですよ!
エレナ
ごめんなさい
でも、街に行ってみたかったの……
執事
ダメです!さあ、戻りますよ!
執事らしき人はそう言うと、彼女の腕を掴んだ。
その事が許せなかったのか、けいとは声を荒げた。
僕(けいと)
まて!エレナは街に行ってみたかったんだろ?
だったら、今日の夜くらい良いじゃないか!?
執事
何を言っているんですか?あなたは
僕(けいと)
なにをって……
もう1度、けいとが口を開こうとすると、エレナが少し悲しそうで泣きそうな顔で話しだした。
エレナ
もう、いいの。楽しんだから。
ごめんなさい。けいと。
私ね……この国の姫なの。
だからごめんなさい。もう、王宮に戻らなくちゃ。
また、会いましょうね。
彼女は手を振った。
けいとの怒りはまだ抑えきれてなかったが、笑顔で手を振り返した。