第42話

✡一番高いビル

248

2019/01/08 13:46

09/13 00:00
To:ＧＭ
title:Return
※全国の中学生から29歳の人が対象です
※24時間以内に命令に従いなさい
※命令に背いた場合には罰を与えます

命令:ＧＭを殺せ。殺せなかった場合には苗字の頭文字がさ行、ら行、が行、た行、か行、ま行の者に罰を与える。

三浦友哉

……。

アイツ…ついに自分の命をかけやがった…

ﾋﾟﾛﾝｯ♪

09/13 00:01
To:白鷺 拓海
title:ヒント
僕は日本政府には全く期待していない。
だから、君にヒントをあげよう。

今、僕がいる都道府県で一番高いビルだ。

あとは推測したら分かるよ。
じゃ、頑張ってね。

三浦友哉

…瑚子、悠、翔太。起きてるか？

鹿島瑚子

起きてるよ…

源翔太

ダメだ、悠はもう寝てる…。

いびきをかきながら寝ている悠は俺は溜息をつく。

すると…

火ノ神琥珀

璃紅。確か○○殿の苗字は…

暁月璃紅

……。

鹿島瑚子

もしかして、対象なの…？

暁月璃紅

……はい…。

火ノ神琥珀

友哉。それぞれの都道府県の中で一番高いビル？

三浦友哉

ああ…。

火ノ神琥珀

ちょっと、福岡の桜華ビルは遠いから大分の方から九州1周してくる。

そう言い、窓から出て行き塀に飛び乗るとそのまま屋根を伝って見えなくなってしまった。

源翔太

九州1週は凄いんだけど…。

鹿島瑚子

璃紅ちゃん。琥珀君は何者なの？

暁月璃紅

ハクは…忍ですね。火ノ神家は代々忍です。

三浦友哉

だから、空から着地出来たのか。

暁月璃紅

はい。

苦笑いを浮かべると、暁月さんは誰かにメールを送信した。

暁月璃紅

これで大丈夫です。今日は疲れもあると思いますし、寝ましょう。

三浦友哉

でも、各都道府県で一番高いビルを探さないと…

暁月璃紅

少しくらい休憩しないと体がもちませんよ？

そう言われ、確かにその通りだと思った俺達は結局寝ることにした…。

ピンポーン…

三浦友哉

……。

家のチャイムで俺は目覚めた。
昨日の疲れから足が筋肉痛で痛い。

手すりに捕まりながらゆっくりと階段を降りていると、リビングからもめている声が聞こえる。

先に玄関に行き、ドアを開けると、眠そうな湊翔が立っていた。

湊翔

兄さん、おはよ…。てか、リビングがうるさくない？

三浦友哉

ああ、俺も思った。

湊翔と2人でリビングに行くと、机の上にパソコンが2台と大量の紙が散乱している。


壁には大きな日本地図が貼ってあって、高いビルの名前が書いてあった。

三浦友哉

何この状況…

母さん

あ、友哉。帰ってきた茜が璃紅ちゃんのお兄さんの朱雀君？と一緒に高いビルを調べてたんだけど…

暁月朱雀

いやいや、桜華ビルだろ！？

茜

はぁ！？野坂ビルが最近建てられて、同じ高さじゃないですか！！

暁月朱雀

先の方がいいに決まってる！！！

茜

最近のです！！

暁月璃紅

……本っ当に兄がごめんなさい。年上なのにあの態度とは…

暁月さんが呆れ切った目で朱雀さんを見る。

三浦友哉

茜もカッカなるなって。

茜

お兄ちゃんは黙って！！！

三浦友哉

はい…。

暁月璃紅

……お兄ちゃん。

暁月朱雀

な、何だ…？

暁月璃紅

私、やめてって言ってるよね？9歳も年下の子にそんな態度取って恥を知った方がいいよ。暁月家の恥にもなる。

いつもの優しい笑みを浮かべながら話す。

暁月璃紅

そもそも、旅館の仕事を全部私に押し付けたお兄ちゃんがそんな大きな態度取れると思ってるの？

暁月朱雀

うっ…すいませんでした……。

暁月璃紅

茜ちゃん、ごめんね？

茜

別にいいですよ。璃紅さんが謝ることじゃありません。

そこに…

火ノ神琥珀

ただいま戻りまっした……

窓から九州を見てきた琥珀が帰ってきた……

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第43話 ✡特定

✨舞✨

コンテスト受賞作品

グランプリ

好きになるのはキミ限定【完結】

なぁな

編集部コメント

主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした！<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。