蒼い翼を持つ少女　【ヒロアカ】

ノンジャンル
夢小説

私は蒼い翼を持って生まれた
深い海の底のような、美しい蒼だった
だが、私の両親はどちらも翼なんてなかった
個性が発覚した時点から暴力は日常茶飯事
食事もまともになく、唯一の味方は母のみで
毎日毎日、翼を強く掴んで痛みに耐えていた
いつも強く掴みすぎて、翼はボロボロだった
時折母が父の目を掻い潜って人形をくれた
翼を抱きしめて、人形を抱きしめて耐え続けた

だが、とある日、何かの糸が切れた音がした
その日からなにもかもが嫌になって私は逃げた
無我夢中で父から逃げるために遠くまで走った
でもだんだんお腹が空いてきて、疲れちゃって
私は路地裏で倒れ込んでしまった

…直前の赤い翼の男の人は誰だったんだろう？

最後に言っておこう

これは、私が

『笑うことが出来る』ようになるまでの物語だ