第6話

友達
23
2018/12/04 12:31
(恥ずかしかった…。)

あの後、すぐにチャイムがなって授業が始まったおかげでなんとかあの状況から逃れることが出来た。


(次の時間は体育か…。)

体育は他人と接触する機会が多いため、私が一番嫌いな教科だ。


(しかも今の体育、バスケで接触多いから本当に嫌なんだよな…。)



………

先生
それじゃあ、今日は3人組を作って1対2の練習をしてもらう。
(…最悪なパターン。)


友達がいない私にとって3人組であろうと2人組であろうと、組む人がいない。


(どうしよう…。)
つぼみ
あの…花村さん!
ふいに、後ろから声をかけられ振り向くと、クラスメイトの片平 つぼみ(かたひら つぼみ)さんと根本 梨乃(ねもと りの)さんが立っていた。
梨乃
私たち、2人しかいないから良かったら一緒に組まない?
彩葉
…いいの?
つぼみ
もちろん!
実は私たち、ずっと花村さんと話してみたいって思ってたの。
(私と話してみたい…?)
梨乃
実は、前に花村さんが花壇に水やりしてるところを2人で見て、本当は優しくていい子なのかなって思ってたの。
つぼみ
それで今日、春芽くんが花村さんのこと話してるの聞いて、もっと話してみたいなって。ね、梨乃ちゃん。
梨乃
うん。だから、その……。
花村さんさえよかったら、私たちと友達になってほしいな…って。
彩葉
私と友達…?
でも私…。
つぼみ
能力のことはもちろん知ってるよ。
でも、花村さんも好きで心の声聞いてるわけじゃないし、それ以上に、花村さんと話してみたいな…って。
(…っ!)

びっくりした。
能力のこと知っていても、それでも私と友達になりたいって言ってくれる人がいるなんて。
梨乃
それに、つぼみ思ったことはすぐ口に出すから心の声もなにもないし!
つぼみ
ちょっ、梨乃ちゃん!
彩葉
私で…私で良かったら、友達になってくれると…嬉しい…です…。
つぼみ
…本当!?
良かった〜!じゃあ、これからよろしくね、彩葉ちゃん!
(ちゃん呼びなんて何年ぶりだろ…。
アイツが言ってた能力なんてあっても普通に過ごせばいいってこと、本当だったのかも…。)
梨乃
よろしくね。私のことは、梨乃でいいから。
つぼみ
私も、つぼみでいいよ!
彩葉
えっと…じゃあ、梨乃ちゃんに、つぼみちゃん。よろしくね。