第9話

呼び出し…?
17
2018/12/05 12:07
あの日から、私の周りは劇的に変化した。

クラスメイト
花村さん、おはよう。
彩葉
お、おはよう。
今までは完全に避けられていたのに、声をかけられたり、話したりすることが増えた。
話しかけられることにまだ慣れていないけれど、少しずつクラスの人達と話すことが出来るようになってきた。
つぼみ
彩葉ちゃん、おはよう!
梨乃
彩葉、おはよう。
彩葉
つぼみちゃん、梨乃ちゃん!おはよう。
2人とも、もっともっと仲良くなれた。
梨乃
そういえば、彩葉…。
ちょっと気になってたんだけどさ…。
梨乃ちゃんは、周りをキョロキョロ確認しながら、3人にしか聞こえないように小声で話し始める。
彩葉
うん。
梨乃
春芽くんとは、本当にただの幼稚園の時の同級生…?
つぼみ
あ、それ私も気になってた。
で、どうなの?
彩葉
ど、どうなのって言われても…。
ただの幼稚園の時の同級生、だと思う…。
梨乃
思う?
つぼみ
思うってなに〜!
気になる!!
梨乃
ちょ、つぼみちょっと声が大きい。
つぼみ
あ、ごめん。
でも、春芽くんって、やっぱり顔もかっこいいし、少しずつだけどモテてるよね…。他クラスにも好きな人いるらしいし。
梨乃
まぁ、それは置いといて。
で、思うってなに??
(2人に心の声のこと話すべき…?)

二人共、能力について理解してくれているから、そこについて不安はないけれど…


(話が長くなりそう…。)

二人共、恋愛の話は大好物だ。
彩葉
…実は、昔、春芽くんの心の声を聞いちゃったことがあって…。
つぼみ
ほうほう。
それで、なんて言ってたの?
彩葉
……………私のことが“好き”だって。
梨乃
え?
つぼみ
そ、そ、それって!!
(こうなるよねー…。)
梨乃
つまり、春芽くんは彩葉のことが好きってこと?
彩葉
“今も”なのかは分からないけれど、少なくとも当時は…。
つぼみ
で、彩葉ちゃんは春芽くんのことどう思ってるの?
彩葉
…よく分かんない。
でも…。
梨乃
でも?
彩葉
少なくとも、嫌い…じゃない。
つぼみ
あ〜そういう恋バナ好き〜。
もっと詳しく聞かせて!!
彩葉
詳しくっていわれても…。
あ、チャイム。
丁度タイミングよく、チャイムがなり、2人は渋々自分たちの席へ戻る。


(ん?机の中になんか入ってる…?)

机の中に、昨日には確実に入っていなかった小さく畳んであるメモが入っていた。



(なになに……。“今日の放課後、3階の空き教室で待っています”って、誰からって書いてない。)


一瞬、頭の中に春芽くんの顔が横切る。


(いやいや…!なんで春芽くんが?
…まぁ、放課後行ってみれば誰か分かるか。)