秀太は、今集中治療室にいる。
あ、ランプが消えた・・・。
お願い秀太・・・・。
助かって❗️
お医者さん
『とりあえず、一命はとりとめました。
不幸中の幸いでしょう。急所は外れていました。』
お医者さん
『はい。しかし・・・・』
お医者さん
『意識だけが、戻らないんです。』
お医者さん
『心拍数も元に戻っているのに・・・。』
お医者さん
『とりあえず、様子を見るしか無さそうです。』
お医者さん
『いえ。では、お大事に。』
病室内
そこには、にっしーが立っていた。
というと、強引に私の手をもって歩きだした。
土手を散歩中
自分が嫌になった。
気分転換にと気を使ってくれたにっしーすら傷つけて。
私、人のことばっか傷つけてる・・・・。
にっしーは、とろけそうなくらい優しい笑顔で私にそう言った。
ふと今までせき止めていた感情が溢れだした。
にっしーが優しく私を包み込んで、頭を撫でてくれた。
どれぐらいこうして泣いていただろう。
にっしーはその間ずっと私の頭を撫でていてくれた。
もう、涙がカラッカラになったころ
やっと落ち着いた。
タタタッ
ちょっと走って気づいた。
クルッ
この声は、あなたにはとどかないくらいの声だった。
🌟to be congratulation🌟
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!