…私には三人の親友がいた。
依奈と秋音と冠菜…という子だった。
でも、私達は最初から仲が良い訳ではなかった。
私と秋音はようつべの話で気が合った。
その後、秋音と話してる時に依奈を知った。
それから依奈ともようつべの話をするようになった。
この三人で仲良くしていく…私は本当にそう思ってた。
でも違った。
うちのクラスには、本当に仲の良い二人組がいた。
名前は黐羽ちゃんと冠菜。
でも、二人はずっと一緒にはいられなかった。
黐羽ちゃんは引っ越す事になったのだ。
それから…かな。冠菜が私達のグループに来るようになったのは。
正直言って、結構辛かった。
だって_________________
こいつは私を虐めてるから。
でも、この事を依奈と秋音は知らない。
何なら冠菜は、私が冠菜を虐めてる…と言ってるらしい。
まぁ依奈は信じてないけど。
秋音は結構信じてるらしいよ?
…皮肉だね。
こんなにも好きなのに、何で?私の愛を認めてよ。
…もう分かったかもしれないが、私は両性愛者だ。
そして、秋音の事が好きだ。
でも、叶わなかった。だって_____________
そう、秋音は完全にあっちへ行ってしまった。
依奈は信じてくれると思った。
思ったのに…
あぁ、こういう子だった。
彼女も過去に虐められてた。だから虐められるのが嫌なんだろう。
でも、流石にこんな屑だとは思わなかった。
…はぁ。
私の事を笑って、あいつは裏切った。
それから、堂々と虐めてくるようになった。
私を避ける、蹴る、物を投げる、壊す…
私の精神は限界になった。
だから、逃げた。…先生に言った。
一回目の話し合い。
秋音は冠菜に私の悪口を言われ、それが正しいと信じていた。
だから私は必至に弁解した。
あの時は、冠菜が呼び出したんだよ。
それでストレス発散。と言われて殴られたんだ…と。
その時秋音は、私にごめんと謝ってくれた。
…まぁでも、これで終わる訳がなくて
そこから…かな。
軽く演じるようになった。
語尾に“ぜ”とか“ねぇよ”を付けないようにした。
きっと私が男っぽかったから、だから虐める。
そう思ってたから。
…そして、二回目の話し合い。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!