午後5:04
魂の形は、妖夢の後ろにいる白いふわふわと同じ形をしていた。
魂「やだ！地獄に行きたくない！」
そう言い、泣き叫ぶ魂がいた。
妖夢「大丈夫です、前の人生で問題無ければ、天国に行き新しい命を授かり、違う記憶で1から人生をまた歩むだけです。」
物凄く優しく声をかけた。自殺願望者を泣き止ませるかのように、又は、死刑執行人の最後、死刑者を安心させるカウンセラーのように。
慣れた口先で、魂達を口説く。
口説かれた魂は、何一つ恐怖に怯えず三途の川を渡った。これが、いつもの仕事のようだ。
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました！