第12話

マネがキレた-梟谷-
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2021/01/12 12:00
我が梟谷学園の優秀なセッターで、
1度しょぼくれるとなかなか立ち直らなかった
木兎光太郎を何度もたくみな言葉で
立ち直らせてきた赤葦京治が最近、
心無しか元気がない
あなた『京治、元気ないけどなんかあった?』
赤葦『いえ、大丈夫です』
あなた『?  そっかー。いつでも相談乗るからね?』
赤葦『ありがとうございます』
木兎「あかーし!トスあげてくれ!!」
赤葦がバレー部から嫌がらせを受けていることを
この時は知るよしもなかった
赤葦が嫌がらせを受けていることを知ったのは
昨日のことだった
いつものように雪絵とかおりで帰っていると
あなた『あー!!忘れ物した!』
白福『もードジなんだからー』
雀田「私たち、ここで待ってるねー!」
あなた『ごめん!すぐ行ってくる!』
といい、女子更衣室に向かうと体育館のそばに赤葦がいた
あなた『あれ?赤葦じゃん!
こんな遅くまで残ってどうしたの?』
赤葦「ちょっと、忘れ物して.....」
サッ      赤葦が何かを背中の後ろに隠した
あなた『ん?今何隠したの?』
赤葦「いえ、、なにも」
あなた『絶対なんか隠した!なに??』
とあなたが後ろを見ようとすると
赤葦「本当になにも....」
ドサッ
あなたに見られまいと体を仰げ反った瞬間、
赤葦の手から何かが落ちた
あなた『ん?.....ってこれどーしたの!?』
あなたが拾った何かはズタズタに引き裂かれた
«赤葦のシューズ»   だった
赤葦は見られて隠し通せないと思ったのか、
ぽつりぽつりと今までのことを話し始めた
赤葦の話の内容は、レギュラーに入れなかった
3年生の同じポジションの先輩に1週間前から
2年生のくせにレギュラー入りは許せない。
という、幼稚な理由で嫌がらせを受けているのだという。
あなた『なにそれ!?京治がどんだけ努力して
レギュラー入りを勝ち取った全然分かってないじゃん....』
赤葦「あなたさん、話を聞いてくださって
ありがとうございました。この事を木兎さん達には
言わないでください。」
あなた『え...?わかった』
話が終わったあと、赤葦は帰ってしまった
モヤモヤしたまま次の日の部活が始まる
木兎「あれ!?あかーし、シューズどーしたの?」
昨日、シューズをボロボロにされたため
学校指定のシューズを履いているということを
知らない木兎が赤葦に聞く
赤葦「ああ、昨日洗濯したんですけど乾かなくて」
木兎「部室にあるから言ってくれれば貸すのにー」
赤葦「サイズが合わないですよ」
あなた『あ!もしかしてずっと
部室においてあるあの靴って木兎のなの!?』
木兎「やべっ!」
雀田「おーい!木兎!休憩おわるよ!」
かおりの掛け声でまた練習が始まった
だが、今日の練習は気分が悪いものだった。
トスをあげる赤葦に向かってあの3年生が
3年生A 「めっちゃあのトス打ちにくそう笑」
3年生B 「やっぱり下手くそじゃん笑」
3年生C  「レギュラー外れた方がいいんじゃね?笑」
という悪意たっぷりの悪口を赤葦に言ったのだ
近くにいたあなたは全て聞こえたので
急にみんなに
あなた『みんな〜!赤葦のトス打ちやすいよね〜!?』
と大声で言う。すると
木兎「おう!最高のトスだぜ!」
鷲尾「打ちやすい」
木葉「何当たり前のこと急に言ってんだよー!笑」
小見「みんな、打ちやすそうだぞ!」
猿杙「最高だよー!」
尾長「打ちやすいっす!」
と、当たり前と言わんばかりに言ってくれる
あなた『だってさ笑  悪口言う前に 
もっと自分のトス磨きなよ笑』
『あとさ、靴ボロボロにするとか幼稚な事やめな?』
『ただでさえ3流セッターなのに
もっと下がっちゃうよ?笑』
『どこまで下げれば満足すんの?笑』
あなたの言葉に何も言えなくなり走って逃げていく
あなた『は?逃げるとかマジダサいな笑』
ってあなたは怒るけど赤葦はスッキリしたようで
赤葦「あなたさん、本当にありがとうございます。」
ってお礼を言ってくれる
あなた『全然いいよ!あーゆーの大っ嫌いだし!』
あなた『赤葦のトスが1番最高!!』
と満開の笑みで答えたあなたちゃんでした。
ゆん
これも長いかな?
ゆん
もう長さがわかんない笑
ゆん
長いなと感じた方申し訳ないです
ゆん
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