侑「お前らなにしとるん?」
女「え、あ、侑くん!?」
侑「名前呼ぶなや。それより、そいつに何しとったん?」
及川「あなたちゃん!?大丈夫!?」
『大丈夫です...』ポロポロ
研磨「その人たち、誰かのファンでしょ。そっち
任せるから。あなたおいで。」
『コクリ』
研磨と日向に両脇を支えられて体育館に戻る
及川「おい。あなたちゃんに何してたんだ?」
女「ビクッ」
侑「はよ答えろや!」
女「あの女、ブスのくせに侑くんとか及川さんとか、
黒尾さんとかイケメンたちにチヤホヤされているから」
菅原「は?それで?」
女「............」
澤村「何黙ってんだよ!」
女「ムカついて...殴りました...」
黒尾「殴っただけじゃねぇよな!?」
女「ヒッ」
瀬見「あと何したんだよ!」
女「け、蹴りました...」
赤葦「外見だけじゃなく、中身までブスなんですね。
可哀想ですね。」
月島「うわ、正論。」
二口「二度と目の前にその汚ぇ面晒すな。」
ニロファンごめん🙇ニロこんな事絶対言わないよね笑
女「で、でも私たち本当のファンで...」
侑「俺らの大切なあなた傷つける奴はファンやない。
あなたを泣かす奴は誰であろうと許さへん!!」
みんな、まだまだ言いたいことはあるけどあなたが心配で
体育館に戻ろうとする。
女「ま、待って...謝るからっ!」
佐久早「汚ぇ手で触んな!触れていいのはあなただけだ。」
呆然する女たちを残してあなたのもとへ行くメンバーたち。
_________
及川「あなたちゃん!大丈夫?」
『研磨と翔くんに手当してもらいました!!』
黒尾「ごめんな、俺らのファンが...」
『いえ!それより、練習時間無駄にしちゃって
ごめんなさい。』
菅原「何言ってんの。あなたのせいじゃないべ。」
岩泉「そうだぞ。あの女共が悪い。」
澤村「よし!じゃあゲーム始めるか!」
一部始終を見ていた合宿参加校のバレー部ファンたちの
間であなたに手出しをしてはいけないというルールが
設けられた。
_________
無事に残りの練習が終わり、夕食の時間
北「あなたはどないしたん?」
日向「あ、体育館掃除してから食べるから先に食べてて
って言ってました!」
澤村「誰か手伝ってる?」
日向「影山と国見と京谷さんが手伝ってます。」
及川「狂犬ちゃんが?」
岩泉「あいつあなたには素直だぞ。自分から話しかけるし」
及川「俺のことは一切無視なのに?」
月島「嫌われてるだけなんじゃ。」ボソッ
研磨「同意」
赤葦「間違いないですね」
及川「ちょっと!! 聞こえてるんだからね!?
俺、君たちより先輩だよ?」
月島・研磨・赤葦「............」
及川「無視しないで!!」
その頃の体育館
影山「国見!あなたさんにくっついてないでモップ掛けろ!」
国見「充電中...」
『国見ちゃん、そろそろモップ掛けよう?』
国見「あなたさんが言うなら...」
京谷「国見って、中学ん時もあなたさんに
ベッタリだったんですか?」
『うん。懐いてくれるから可愛いの!!』ニコッ
京谷「っ!?///」バタン
国見「っ///」バタン
影山「........」(立ったまま気絶)
『えっ!ちょっと!みんな!? どうしたの!?』
この後、慌てて澤村と及川を呼びに行ったあなた
3人は無事に回収された。
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4日目の夜は音駒部屋へ行くあなた。
『お邪魔しまーす...』
黒尾「おいでおいで、」
研磨「もう傷は大丈夫?」
『うん!手当ありがとね!』
山本「あの女たち許すまじ!」
福永「コクコクコクコク」
夜久「ファンたちに何かされたら、すぐ言えよ?
絶対助けるから」
海「そうそう、遠慮しないこと。隠し事しないこと。
いい?」
『はい、分かりました』ジーッ
海「ん?なに?」
『いえ、海さんって、お父さんみたいだなって。』ニコッ
リエーフ「ぐっ//// 」バタン (鼻血付き)
福永・山本「バタン」(鼻血付き)
研磨「ほんとになんなの...」
夜久「いつになったら倒れなくなるんだ?」
海「今は部屋だけど、倒れる度に運ぶこっちの身にも
なって欲しい...」
黒尾「うちの部の将来が不安なんだけど...」
研磨「俺も...」
やっぱり我関せずでニコニコ見守るあなたに
悶えながら、眠りにつく音駒メンバー。
ちなみにあなたの両隣は海と研磨の安心安全組。
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。