北信介 (エセ関西弁すまぬ)
今日は、合否発表の日か...
俺は、部活で一緒に確認できんかったけど
あなたは受かったんか?
そりゃ、あなたのことやし、受かっとるよな。
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「あなた!」
『(一瞬上を向き振り向くがまた下を向く)』
「泣いとるんか?大丈夫か?」
「もしかして落ちたん?」
『うん...落ちた』ニヤニヤ
「さよか....辛かったな」
「番号何番や?もっかい確認してきたるわ」
『819番』
「ん、待っときや」
『(北さんの手を掴む)』
『うそ、受かった!』ニコッ
「そんなん知っとる。」
「下向いてニヤニヤしとんのバレとったで。」
『なっ、驚かそうと思ったのに!』シュン
「合格おめでとう」
『ありがとう!』
ドッキリ失敗!? 北さんには勝てませんでした。
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及川徹
あっあなたちゃんだ!
受かったかな〜。
「あなた〜」
『.....』
「あなたちゃ〜ん!」
『......』
「あなた様〜!」
『とおる....』シクシク
「!?どうしたの?」
「え?落ちちゃったの?」
『......』
「え、ほんとに?」
『うん..落ちちゃった』
『ごめんね、同じ学校行けなくて』
「大丈夫。よく頑張ったね」 ヨシヨシ
「あなたちゃん、めちゃくちゃ頑張ってたの」
「俺1番知ってるし、落ちちゃったのは仕方ない」
『とおる....』
「ん?どした?」
『あのね.....うそなの。』
「え!?どゆこと!」
『落ちたっていうの、うそなの!』
「え!受かったの!?」
『うん!受かったよ!』
「あー。よかった。」
「もー、落ちちゃったって言うから...」
『うふふ、ごめんね』
「じゃあこれから一緒に学校行けるね!」
『そうだね笑』
ドッキリ大成功!?及川さんなら
彼女ちゃんの言うことなんでも信じてしまいそう
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。