及川side
岩泉「そろそろ昼飯食わねぇ?」
花巻「そうだなー、場所探すか。」
ふとあなたちゃんの口元の横に
ソフトクリームが付いている。
及川「あなたちゃん、ちょっとこっち向いて?」
あなた『え? ...っ!?』
俺はぺろっと舌で舐めた。
あなた『な、何するんですか!?』
及川「ごちそうさま」 ニコッ
あなた『ちょっ、及川さん!?』
及川「俺、好きな子にしか、こんなことしないからね?」
あなた『え?』
及川「好きだよ、あなたちゃん」
あなた『っ////』
及川「帰りに返事聞かせてね」 ニコッ
真っ赤になるあなたちゃんが可愛くて、
ついつい、からかいたくなっちゃう。
あなたちゃんを振り返って、
ぺろっと舌を出して見せた。
_____________________
岩泉side
及川「みんな、俺あなたちゃんに告ったから。」
松川「お前が一番乗りだったかぁ。じゃあ、あとは4人だな」
国見「負けない」
昼はあなたが弁当を作ってくれた。
岩泉「これ、全部1人で作ったのか?」
あなた『そうですよー!こう見えて料理は得意なんです!』
国見「お嫁さんに欲しい...」
及川「ちょっ!! 国見ちゃん!? 」
「どさくさに紛れて何言ってんの?」
松川「全部うまいな...」
岩泉「こんだけの量作るの大変だっただろ??」
「材料費だってかかってるんだろうし...」
あなた『誕生日に沢山いただいたので、そのお礼です』ニコッ
岩泉「っ///」
可愛い上に料理もできるとか、最強だろ...
ゴーカートに乗ろうということになり、
組み合わせを決める。
あなた『あ、私、岩泉さんとだ!! 安心!!』
岩泉「俺も初めて乗るけど...」
あなた『でも、何となく安心感が...』
花巻「それは分かる...」
乗り終わった
あなた『やっぱり岩泉さんは安全運転でした!』ニコニコ
降りる時にあなたに手を貸し、
そのまま軽く引っ張ると、俺の胸に飛び込む形になった。
あなた『す、すみません...』
岩泉「好きだ。」
_____________________
花巻side
岩泉「俺は済んだぞ。」
花巻「残り少なくなると緊張するな。」
松川「確かに...」
お化け屋敷に行くことになり、あなたとペアになった。
これはチャンスじゃない?
あなた『は、花巻さんっ!手、手握ってもいいですか!?』
花巻「!? あ、怖い?? いいよ。ほら。」
あなた『うぅ...ありがとうございます...』
途中から手どころか、腕にしがみついてくるから、
胸が当たって集中出来ない。
あなた『キャ---ッ!?』
正面からしがみ付かれて、必死に理性と戦う。
すみません と言って
離れようとするあなたの腰を掴み、自分に寄せる。
あなた『は、花巻さん?』
花巻「俺、あなたのことが好きなんだ。」
あなた『え?』
花巻「じゃあ、いこっか!」ニコッ
そのままあなたの手を引き、お化け屋敷を出た。
及川「まっきー、あなたちゃんとでいいなー!」
「俺なんか国見ちゃんとだったから最初から最後まで」
「ずっと無だよ!! 全然敬ってくれないんだよ!?」
国見「及川さんに敬えるとこ、ありましたっけ?」
及川「久しぶりに返事してくれたと思ったらそれ!?ひどい!!」
______________________
松川side
花巻「俺も言った。」
松川「あとは俺と国見だな。てか、花巻、顔赤くない?」
花巻「あなたの胸が当たってたから...///」
及川「ずるい!! 俺もあなたちゃんの胸触りたかった!!」
あなた『!? 大声で何てこと言ってるんですか!! 変態!!』
及川「えっ!? ちょっ!! 待って!! 」
喉が渇いたので、俺とあなたで買いに行くことになった。
松川「あなたはさ、彼氏いたことあんの?」
あなた『あれ?言ってませんでしたっけ?』
松川「え?まさか今いるとか?」
あなた『今はいませんよ。いたらさすがに今日来てません』
松川「なんだ、びっくりした...」
「じゃあ言ってなかったってなんの事?」
あなた『私、中学ん時は影山くんと付き合ってたんですよ』
松川「えっ!? 影山って、あの!?」
あなた『そうです笑』
松川「...意外すぎる...」
あなた『そうですか?2年付き合いましたよ。』
松川「長っ!! じゃあ影山が最後の彼氏?」
あなた『最後というか、唯一の彼氏ですね』
松川「そっかぁ。じゃあさ...」
「最後の彼氏、俺に上書きしない?」
あなた『へ?』
松川「あなたのこと好きだから」
買ったばっかりの飲み物をもって、みんなのところに戻る
走って後ろから着いてくるあなたの顔は、少し赤かった。
_______________________
国見side
松川「俺も言ったぞー」
及川「あとは国見ちゃんだけだね。」
最後に観覧車に乗ろうということになり、組み合わせを決める。
国見「パアアアア あなたさんとだ!」
あなた『え、何今の顔!! 可愛い!!』
国見「あなたさんの方が可愛いです。」
いざ観覧車に乗ると頂上が近づくに連れ、
あなたさんの口数が少なくなる。
あなた『国見ちゃん...そっち行ってもいい??』
国見「怖いんですか?」
あなた『怖いんです...』
国見「いいですよ、来てください。」
俺の隣に座って、手をぎゅっと握っている。
その握られた手の上から自分の手を重ねた。
こちらを向くあなたさんの顔は目の前。
キスしたくなるのを必死に堪え、耳元で囁く。
国見「俺、あなたさんのことが好きです。」
「可愛くても、男ですからね?」
_____________________
あなたside
国見ちゃんと観覧車をおりると、みんなが待っていた。
及川「さて、あなたちゃん。誰と付き合うか決めた?」
松川「先に言っとくけど罰ゲームじゃないからね」
岩泉「俺たち、みんな本気だから」
花巻「誰を選んでも、俺たちはずっと仲間だから」
「安心して選べばいいよ」
国見「あなたさんの気持ちを尊重します。」
私は、大好きな人の前に立った。
あなた『私も好きです。よろしくお願いします。』
______________________
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。