練習が始まるとあなたは忙しそうに動いていた。

侑「あなた！ドリンク貰ってええ？」


『うん！ごめんやけど、ボトルに名前書いてあるから、
自分の取ってくれる？』


侑「おん。」


治「これ、なんで名前書いてあるんやろ。」


北「一人一人の濃さとか違うねん」


角名「え？」


北「その人の様子とか調子みて、中身と濃さ決めてんねん
あなたの特技やな。」


侑「すごすぎん？」


治「こんだけの人数作っとるだけですごいのに、
一人一人変えてるとか...相変わらず恐ろしいわ。」


北「あなたはほんま、すごいんよ。」ﾆｺｯ


宮兄弟「!?」


角名「北さん...あなたのこと好きなんですか？」


宮兄弟「(スナ、何聞いとんのや！)」


北「ん？なんで当たり前のこと聞くん？そりゃ好きやないと
あなたにだけ優しくせえへん。」


侑「あなたにだけ優しい自覚あったんですね...」

そこに両肩と手にクーラーボックスを持った
あなたが走ってきた

北「持ちすぎやろ」

『あ、信ちゃん。これ休憩中に食べてね。
稲荷崎の分だから！』

あなたは大量のミニおにぎりとレモンのはちみつ漬けを
置いて音駒のベンチの方に走って行った。

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台所と体育館を数回往復して全ての高校に
配り終えたあなたは、体育館の隅っこで休憩していた。

佐久早「休憩？」


『うん、さすがにちょっと疲れた笑』


佐久早「マネージャー1人だからって頑張り過ぎるなよ？
大変だったら言え。手伝うから。」


『うん！ありがとう！』ﾆｺﾆｺ


佐久早「っ///  ホント可愛いな...」


『臣くんもかっこいいよ！』ﾆｺﾆｺ


及川「佐久早くんて笑えるの？初めて見たよ!?」


佐久早「なんで、あんた相手に笑わないといけないんすか。」


及川「酷い!! あなたちゃん慰めて!!」


国見「ダメです。あなたさんは俺の」ｷﾞｭｯ


佐久早「っ!?  お前、今どっから来た？」


国見「あっち。」


及川「ホント、あなたちゃんのことになると早いね...」


『あはは、国見ちゃん可愛い！』


国見「あなたさんの方が可愛い。」


佐久早「それは同感だけど、とりあえず離れろ！」


国見「い〜や〜だ〜。」


『私そろそろ昼食の準備するから、仲良くね〜！』

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8校分の昼食を作り終え、みんなが
戻ってくるのを待っているあなた。

『今日は暑いから、シャーベット作ったんだよね〜。
あとは、みんなが食べてる間に午後のドリンクとタオル
準備して、洗濯すればいいか。』

午前の練習を終えて、食堂にバレー部が集合した。

黒尾「えっ!? もう作り終わってるの？」


牛島「手伝おうと思っていたんだが、
来るのが遅かったか？」


北「あなたは要領いいから作るん早いんよな？」


『うん！』


北「こんなに沢山ありがとな。」ﾆｺｯ


黒尾「北ってほんとにあなたには優しいんだね...
サイボーグかと思ってた。」


牛島「北は笑えたんだな。」


北「.......自分ら、俺の事なんだと思うとるん？」


澤村「北はあんま笑わないもんなー。」


茂庭「圧かけてる顔しか知らないわ」


飯綱「俺も。」


木兎「俺はいつも軽蔑の眼差しで見られる！」


及川「俺も、虫ケラを見るような視線ばっかり！」


北「なんなん、それ...」


『信ちゃんは優しいのに！』


北「あなただけ分かっとってくれはったらええわ。」

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天童「あなたちゃんの作ったご飯美味しい！」


花巻「あんな短時間でこれだけ作れるってすごくない？」

あちこちであなたの話題で盛り上がる。

月島「あんだけ可愛いくて、いい子なのに
彼氏いないって事あるの？」

月島の発言に食堂のざわめきが止まった。

研磨「その可能性考えてなかった。」


赤葦「あなたと1番仲良いのって誰？」


国見「俺。」


リエーフ「俺ですよ！」

この後、誰があなたと1番仲良いかで揉めて、
肝心の彼氏の有無は分からなくなった。

その頃のあなたは、ドリンク作りに励んでいた。

『えっーと...これはとびくんのだから濃いめにして、
翔くんのはちょい濃いめで...』

ニロ「手伝う。」


『え、ありがとう！』


ニロ「昼飯食った？」


『うん！作りながら食べた！』


ニロ「ったく、ちゃんと落ち着いて食えよな」


青根「早食いは良くない。」


ニロ「うわぁ!? おまっ、いつからいたんだよ!?」


『ん？堅治と一緒に来たよね？』


青根「ｺｸﾘ」


二口「声かけろよな！」


『あ、堅治と青くんドリンク体育館に運んで貰っていい？』

二口「あぁ、任せろ。お前はどうすんの？」


『タオルの準備と洗濯！じゃあ、よろしくね！』

あなたが走り去った後、2人はいかにあなたが
可愛いかについて語り合った。

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