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最近、あなたの様子がおかしい。
俺と話すときにどもってばっかだ。
それに何より………
目を合わせようとしない。
なぜだ……
………クソッどーしちまったんだ俺は
あなたに嫌われたと考えるだけで胸が苦しくなる。
でも、
この世の残酷さなんて知らないようなあの笑顔を思い出すと途端にさっきまでと違う温かい何かが胸に広がる。
何だこのすぐにころころと変わる感情は……
病にでもなったか…?
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病気の症状かと思いハンジに相談すると何故かニヤニヤした様子でこちらを診察する。
ムカつく野郎だ
こいつは何を言っている。
ハンジは少し真剣な顔になる。
………
ハンジの言っていることを再び脳内で再生する。
こい…?こいってなんだ…?
今まで一度もそーゆー経験がねぇから理解しようにもできねぇ。
……………俺が愛、だと…?
、
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その後の俺は何も言わずに自分の部屋へと戻った。
愛だ、恋だなんて俺にはさっぱりだが一つ強い思いを自覚した。
あなたの笑顔は
命をかけてでも俺が守る。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。