第11話

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3,609
2021/05/26 23:24
グク
グク
ひよーん。できたよ。
と、声が聞こえた。

ふと、

彼の携帯をずっと見ていたことを悟った。

わざと

僕の場所から離して

見てないフリをした。
テヒョン
テヒョン
う、うん!今行く、
グク
グク
それと、ひよーん、
テヒョン
テヒョン
ん?
グク
グク
俺と携帯そっちにありますか?
テヒョン
テヒョン
ひえっ?
僕がグガの携帯を見ていたかと

バレたかと思った…
テヒョン
テヒョン
あ、あったよ?
今見つけた風に

そう伝えた。
グク
グク
じゃ、ついでに持ってきてくださいー
テヒョン
テヒョン
う、ん
彼の携帯を手に持ち

彼の元へと向かった。
テヒョン
テヒョン
はい、これ、
下につき、

彼に携帯を渡した。
グク
グク
ありがとございます。
と、ポッケに入れていた。
グク
グク
っ?何ですか?
テヒョンが気づいてないだけで

じぃーっと

グガの携帯を見ていたのだ。
テヒョン
テヒョン
あっ!いや、お、お腹すいたなーって!
グク
グク
あ、ご飯ですね、待ってください。
と、台所に戻り

ご飯をテーブルの上に並べた。

どれも

とても美味しそうなものばかりだった。

彼が全部作ったものなのか?と

疑問になるぐらいのレベルのうまさだった。

テヒョン
テヒョン
お、おいしい…
グク
グク
何で疑問系ですか?笑
テヒョン
テヒョン
いや、、
まさか、

こんな美味しい手料理を作る人だとは思わなかった。

とは

言えなかった。
テヒョン
テヒョン
美味しい、
グク
グク
まあ、それは良かったです笑
ふふっ。

と笑うグが。

すると彼の携帯から

バイブ音がなった。
グク
グク
あ、電話です、
と、席を離れた。

離れた拍子に

彼の電話から女の人の声がした。

僕よりも高くて

可愛らしい声が。

一声でああ、可愛い人の声だと思ってしまった。

グク
グク
ヒョン、すいません、出掛けないといけなくなりました。なるべくすぐ帰ってきます。父達は今日遅くなるみたいです。
と、言って玄関まで行ってしまった。
テヒョン
テヒョン
あっ、
待って、と言おうと思ったが

言ったところで何になる。

と思い
テヒョン
テヒョン
行ってらっしゃい。
と、呟いた。
彼が居なくなり

ご馳走がたくさんあるが

テヒョン
テヒョン
あ、れ?何でだろう…さっきはあんなに美味しかったのにな…
さっきまで美味しかった

ご馳走が

急に味のしない食べ物に変わった。

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