@hospital
諒真さんは案の定入院。俺はずっと泣いている亜蘭さんの背中をさすっていた。そこに奨君からの電話。
奨:翔也今どこにいんの?
翔也:今亜蘭さんと病院にいます
奨:えっ⁉何で?
翔也:まぁ、いろいろあって
奨:分かった。早く帰ってくるんだよ❗
ブチッ
電話を切った頃には亜蘭さんは泣き止んでて俺は帰ることにした。
翔也:じゃあ、僕はこれで
亜蘭:ありがとうございました
翔也:明日もオフなのでまた来ますね
亜蘭:そんな。迷惑かけてばっかなのに
翔也:諒真さんのことが心配だし、僕がきたいだけなので
亜蘭さんに会いたいからなんて言えないよ
亜蘭:そうですか。ありがとうございます。それでは
そう言った亜蘭さんの目は悲しみに満ちていた。
僕は家に帰ることにした。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。