第57話

💙❤️純真な恋情
92
2023/06/17 10:40
主
主
純粋で可愛いマサイさんとシルクさんのお話
主
主
学パロです!








マサイ視点












爽やかな風が頬を擽る6月

ブレザーやらセーターを着るには暑い季節になって来たかな


なんて机に突っ伏したまま窓の方を向いて黄昏れる






すると、突然走る鈍い衝突の痛み



まさい
いっ...!?


どん、とぶつかった方を反射で凝視する




するとそこに居たのは










シルク
うおっ!!まじで悪い!怪我無い!?
まさい
...







シルクだった








まさい
...別に、無いけど




ぶつかった肩を庇うようにして少し距離を取る

その間もコイツはあわあわと申し訳無さそうに此方の様子を伺っている




シルク
俺も前見えてなくて...まじでごめんな!




にかっと弾ける様な眩しい笑顔を残し去っていく




まさい
...。

その姿に少し、ほんの少しだけ











...「不快」と感じる何かがあった。




まさい
...べつ、に...な




「悪いやつ」、じゃ、





無いはずなんだけどさ。







・


・


・







まさい
はぁ...


モトキ
溜息付いてどーした?








大きくため息を吐き出し、頬ずえを付いて窓の外を眺めていると


ぽんっと肩に手を置かれる


まさい
痛って...ごめ、そこぶつけた所...
モトキ
え!?嘘ごめん!
まさい
...良いよ大丈夫w



強く叩きすぎたかも、なんて過剰な程心配してくれている友人に大丈夫だと断りを入れつつ


先程シルクとぶつかった事について話す












モトキ
あ〜...だから溜息かw
まさい
ん〜、まぁ、なw
モトキ
...





そこまで強くぶつかった訳でも無いから大丈夫だと伝えるも



あまり良い表情を見せないモトキ




勿論、俺が普段シルクの話をしないどころか、


逆に避けていたから余計、内容を聴いて頭を重くしているのだと思うが






モトキ
シルクね〜...
まさい
俺は性格上、シルクみたいな奴あんまり好きじゃねーんだよな
まさい
...モトキは違うと思うけどさ




シルクは言わば「陽キャ」と呼ばれる様な明るく優しい存在






けど、俺は「陰キャ」的存在



俺(陰キャ)がシルク(陽キャ)を嫌うのは、ある意味食わず嫌いと同じ
モトキは、



こちら側の人間じゃないけど
モトキ
けど皆には、優しいよ?シルク
まさい
...それは知ってる
モトキ
というかね
まさい
?
モトキ
...



















「断片的な優しさに付け込まれる感じがするね。」







そう、笑顔で付け足した。


























まさい
…?どういう意味だよ

馬鹿な俺にはモトキの言う言葉の真意が分からず首を傾げる





モトキ
…
モトキ
出来るだけ、知らせない様に努めるね
まさい
は…?

モトキ
なんでも!もー帰ろ?
まさい
…



よく分からない言葉を放つ彼の笑顔には、妙に含みを保っていて。










…俺、が


馬鹿じゃなかったら理解出来たかな






















まさい
…雨降ってる

モトキ
あれ、さっきまで晴れてたのに…夕立?
まさい
傘持ってる?
モトキ
折り畳み傘あるよ、ちょっと小さいけど一緒に…





シルク
傘忘れたの?これ使って
まさい
!




あいつの声


驚いて声のした方を振り向けば、




同じ学年の女子に傘を渡している姿が見えた







女子高生
あ…ありがとう!



そのままお礼を発せられていたと同時に豪雨の中姿を小さくして行く












まさい
…ああいう所が、
モトキ
え?

まさい
...何でも。帰ろ
















...ああいう所が、



俺は嫌いなんだ。








・


・


・





朝、


結局殆ど眠れず、寝不足なまま学校に向かう










どうしてここまで嫌悪感を抱くのか


自分でも分からない


同じ位優しくて社交的なモトキには全く感じないのに












まさい
...お、はよ
シルク
へ?あ...おはよ!
まさい
...っ、





あまりに毛嫌いするのは良くない


そう思って挨拶をするも、



露骨に声が掠れる


そんな思いは知らず、シルクは何処か嬉しそうに笑って挨拶し返す









シルク
...なぁ、
まさい
...っ、なに
シルク
モトキと仲良いんだっけ



まさい
モトキ?...まぁ、うん...



話し掛けられた事に驚いているのもつかの間


シルクの口からモトキの名前が出るなんて思ってなくて


意表を突かれた感覚がした





シルク
...
シルク
あいつに気許し過ぎない方がいい。

まさい
...は




シルク
じゃ、そういう事だから!また話しかけるから!

















にこやかに去って行くシルクを見て


同じ様に相手に近付くなと命令する二人をぼんやり頭の中で思い出した
まさい
(なんなんだ、あいつら…)







・

・

・









まさい
うわっ、鳩か…




バサバサと煩く真上を飛んでいく鳩達


普段は通らないこの道も下校する時遅くなってしまった際には早道であるこの通りを歩いて帰る

この辺りにはゴミ捨て場があるため多くの鳩が屯(たむろ)っっている





まさい
…っ、



すでに真っ暗な周りを照らすかのような赤黒く光る眼



モトキが鳩を嫌っていた理由も分かるような気がした

























まさい
…ん?
まさい
っ“!?





人の気配


後ろを振り返ると同時に感じた、鈍い痛み





どん、という後頭部に現れた異質な波動



気がつくと意識は消えていた。













人
ー…





















・

・

・













まさい
…ぅ“、…





眩しい、それに柔らかい




眉間に皺を寄せながらゆっくりと目を開く





シルク
…っ、マサイ…!



まさい
シル…ク、なんで…




隣から聞こえる声


それはシルクのもので、その声色はいつもの明るさは無かった。









それどころか、
まさい
…なんで、泣きそうになってんの?

シルク
だって、お前…

まさい
...?
まさい
!!い"っ...て



すり、と頭を撫でると伝う刺激
ズキズキと次第に伝わる痛みに項垂れる




シルク
触んない方が良いって...!!結構腫れてたから...
まさい
まじか...痛ってえ...


まさい
っ!?


シルク
...目、覚めて良かった...




唐突な抱擁


だけど抱擁と分かるのも時間が掛かった



それぐらい、意表を付かれた行動だった



シルク
まじで、死んでなくて...良かった...っ
まさい
...っ、




ぎゅう、と服を掴むシルクの手から、本気で心配してくれていた事を痛感する

















まさい
(...こんなに、良い奴を嫌ってたなんて最低だな、俺)
まさい
...シルク、
シルク
...何?







こちらを見るシルクの瞳はどこか潤っていて、上を見る度キラキラと輝きを増す


まさい
...本当に、ありがとう

シルクの優しさがじんわりと身体に浸透する


こんな良い奴をモトキは離そうとしていた事に不信感と、疑問を抱く






まさい
俺の事...襲った奴見た?



シルクに聞くと、先程まで良かったと安堵の息を漏らしていたのに


突如動きが止まる




シルク
...いや、俺が来た時にはもう倒れてた
まさい
...そうか



シルク
絶対、こんな事した奴許さないからな




力が篭もり、意志の強い言葉が聞こえる


その言葉だけで俺は正直十分過ぎるほどだった





まさい
(...っ、本当に良い奴だな...)





いずれ形を変えるこの感情を、今はまだ、



命の恩人としてしか考えていなかった。





































モトキ
...。




主
主
またシルク視点も出しますね!!
主
主
初めてのリダ組恋愛だった...
(実はあんまり得意じゃない)

プリ小説オーディオドラマ