第16話

15話
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2019/06/18 10:50



さ、さな……?



『さなは……』



そういえば、さっき恋バナした時なんて言ってたかな……



🍭「さなは〜、優しい人が好き!!」



そう、頭の中で流れた。



『特に名前は出てないけれど、優しい人が好きって事は言ってたよ』



私がそう言うとあからさまに頬を赤く染めた てひょん君。



あぁ、そういう事か……



『好きなの?笑』



なんて意地悪っぽく聞くと



🦁「!!」



『分かりやすいよ、てひょん君笑』



そう笑ってみた。



ちっとも笑えない、どうしよう



私上手く笑えてる?



🦁「さなには言わないで!!お願い!!」




そう言って このとおり と言うかのように私の前で手を合わせている てひょん君。




『うん笑 言わないよ笑』




私は笑ってそういった。




そうだ、私は優しい女の子でいなくちゃ




さな……




確かに さな は可愛い、すごく優しいし、なんならすごく頑固な所も可愛いんだ。




私はというと……




さなの正反対の性格、ネガティブだし、なんなら陰キャより((




そんな私が てひょん君 を想っていいなんて




誰も許可していないんだ







『頑張ってね……その……恋を』




私は全力で笑顔を作ると、その場から逃げるように立ち去った。




そうだよね、私が馬鹿なんだった。




きっと、あの班編成の時から決まってた




さなが好きだから てひょん君 は私たちの班にきた。




もうこれが正解を指している




そうだよ、何かってに自惚れてたのよ あなた。




そう心に言い聞かせると無性に涙が止まらなくなった。




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