厳密に言うと、初めてあったのは私が高校生になるよりも前のお話。
あっくんがバイトを始めてから通うようになったこのカフェ。
そこに彼はいた。
その時は、ただかっこいいなって思って見てたの!
あなた)あっくん〜あの人、いつも居るの?
そんなことを、聞いたりもした。
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初めて話したのは、高校に入り このカフェでバイトを始めたばかりの頃。
ガシャン!!
あなた)あ‥‥、
お客さんのいる席とは少し離れたところで落としてしまったグラス
神山)っ、何しとんねん
彼の伸ばした手が、私が床に伸ばす腕を掴んだ!!
神山)ガラス、素手で触るんは怪我するで?
照史)うおぉ何しとんねん!怪我してへん?!
グラスの割れる音が聞こえたのか、駆けつけてくれたあっくんは、
照史)掃除道具持ってくるわな!、神ちゃんは怪我してへん?
神山)おん、大丈夫や!
そう言って、キッチンの奥の方へと駆けて行く。
あっくんと、この方‥‥知り合いだったの?!
なんで教えてくれなかったの!あっくんのケチ!!
なんて、いつもの私なら思ってたかもしれない‥‥w
だけど、そんなことを思うよりも前に、
今もなお、繋がれたままの腕に意識が集中していた!
あなた)あ、あの‥手、、///
神山)離さへんよ??
神山)手離したら、倒れたとき 助けられへんもん。
神山)‥‥‥体調悪いんやろ?
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!