第62話

❤️‍🩹
11,370
2022/12/18 14:26
SIDE:🦔










俺が、なにかできるわけじゃない。










いじゅん
いじゅん
もう、俺がいなくても平気そうだねㅎ










寂しそうに笑っているけど
単純に悲しいだけじゃないって、
目がそう訴えてる気がした。
ドアの向こうで聞こえた会話の
全容を知ってなんかないけど
話の噛み合いかたが、どうも居心地悪かった。
どこか確信づいた喋り方をするあなたさん
それに怯えるような返事の遅さのイジュンさん
俺が介入することじゃないのは、知ってる。










ひょんそく
ひょんそく
いつからの仲なんですか?










地雷だって、わかってても
なにかを、誰かを守らなきゃいけない気がして
見えない、わからない罠があるような気がして
ああもう、もっと頭が良ければいいのに。










나
…私がここに、最初に来た日です。










なにを守りたいんだろう。
なにに違和感を感じているんだろう。
必死に、さっきの会話を頭の中で繰り返して
わからないものを、今すぐに聞いて
長い付き合いの2人に距離感を感じるのは
勝手な俺の気のせいなのかな。










ひょんそく
ひょんそく
…どうして、一度日本に、
ひょんそく
ひょんそく
……それでまた、韓国ここに?










あなたさんは、イジュンさんすら
全く信じていない目をしている気がするんだ。

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