SIDE:YOU
小っ恥ずかしい、変な雰囲気の中
私はそう言った。
イジュナおっぱを疑ったときは
不思議と悲しくなくて、呆れてもいなくて
すんなり、ああそうかもなあ、って思った。
もしかしたら信頼なんてしていなかったのかな。
あっさりした自分の方がショックだった。
靴のブランドがおっぱと一緒な犯人と
靴の裏を見せてくれなかったおっぱ
イリンの好きな男の特徴を知っていたおっぱ
ちなみにずっと昔にイリンと縁を切ってる
ジェヒョクさんの指輪が盗まれたとき
私はやっていないと言う顔をしたイリン
ある日突然私を韓国に呼び出したおっぱ
イリンが同じ事務所にいることは嫌じゃなかったの?
働く事務所は選べるって前言ってなかったっけ。
すんなり受け入れはしたけど、
おっぱじゃない可能性ばっかり考えてもいる。
だって恐ろしいから。
おっぱにしろ、おっぱじゃないにしろ。
これが全部、
おっぱを疑うことになったのが全部、
イリンの戦略だったら。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。