「「「王様だーれだ!」」」
自分ばかり当たることに少し違和感を感じるコネシマだが、自分が不幸なだけだと思い直す。
ひとらんらんに呼ばれトコトコと寄っていく。
そう言ってひとらんらんはあぐらをかいている自分の太ももを叩いた。
渋々とコネシマはひとらんらんのあぐらの間に座った。左耳がひとらんらんに向くように足を左太ももにかけるように座る。ひとらんらんは満足そうに頷くとコネシマの首を右腕で抱くように顔を自分の方に寄せチュッ……とキスをする。
チュッ……チュッ……と何度かキスをした後にペロリと耳をなぞるように舐めた。
可愛らしい声が漏れる。
チュッ……ペロッ……チュッ……ペロッ……
何度も何度もキスをしたり舐めたりを繰り返すひとらんらん。その度にコネシマは口元を手で押さえながらぴくりと反応する。
コネシマの我慢する声が響く。
少し笑ってまた舐める。
ひとらんらんはそう言って腕を外した。だが、そのあとホッと胸を撫で下ろしたコネシマの顎を持ち上げ、唇に1つキスを落とす。
そう言って微笑むひとらんらん。コネシマは顔を真っ赤に染めて自分の元座っていた場所に戻って行った。
「「「王様だーれだ!」」」
あまりの当たらなさに愕然とするコネシマ。
唸りながらも渋々とオスマンの前に行くコネシマ。オスマンの前にちょこんと正座をした。
そう言ってオスマンの頬に両手を当てる。
オスマンが目を瞑ったのを確認すると、そっと浅くキスをした。終わった……と離れようとした瞬間、オスマンに後頭部を押さえられコネシマは身動きが取れなくなった。
オスマンが舌をねじ込み深いキスをする。忽ちコネシマはとろんとした目になった。
気持ちよさに抵抗しなくなりオスマンになされるがままになる。
オスマンはキスをしながら弱い耳をそっと触る。
喘ぎとも言える甘い声に他のみんなは目が奪われていた。
沈黙を破ってコネシマをオスマンから引き剥がしたのはショッピくんだった。コネシマの肩を握りぐいっと自分の方に引っ張る。先輩として他の誰よりも特別に見ているショッピくんにはなされるがままになっているのが気に入らなかったらしい。
引き剥がされたオスマンは特に気を止めることなく言葉を放つ。その言葉に少しムッとしてショッピくんは自分の元の場所に戻った。
少しギスった空気を戻すかのように大先生は王様ゲーム用の棒をみんなの前に出した。
「「「王様だーれだ!」」」
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なんだか作者の好みのせいでsypknみたいになっちゃいましたが、あくまでもkn総受けなので!少しsypkn要素が入っちゃったこと謝ります。すいません汗
次回で最終話になれるように頑張ってまとめます!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!