第77話

対策
3,858
2021/10/29 16:40

きよは厄介だ

ただいま、と言いながらきよの部屋に入ると笑顔で僕を迎えたと思ったら

それから1度もパソコンから目を離さず

清「今、編集してる」

覚えたての編集に熱中して、僕とロクに話をしない


尾行しようとしてた癖に、何にも言わないんだね

それどころか素っ気ない態度

小「…みなとがゲームしよって言ってたから行ってくるね」



コンコン

小「おまたせ!」

三「なぁ…市川くんから聞いた?」

小「あー…そっちにも筒抜けなのね」

三「怪しんでたで?俺にいきなり倦怠期って言ってきて…」

小「きよ、そんな言葉知ってるんだ」

三「誰か入れ知恵したんちゃう?」


…誰だよ、余計な事言って

尾行されかけた方はいい迷惑なんだけど


三「珍しいね、いつもパッと決めるのに」

まるで夕飯を決める時みたいな軽い言い方するけど

小「…真剣だからね」





みなとの部屋でゲームをしていると

きよのラジオインライが始まる

それをいつものようにBGMにしながらゲームする

三「また聴くの笑」

半分くらいしか内容入ってこないけどね




清『えーっと…私は高校三年生です、付き合って2年の彼氏がいます…えっ?高校生の2年ってすごくない?』

清『でも最近彼氏とマンネリ化してて、彼氏は楽しいって感じじゃないです。お互い進学先が遠いのでこのまま終わってしまうんじゃないかと心配です、どうしたらいいと思いますか?…ラジオネームきよこたの四女さんからです』

小「四女やば!」

思わずラジオに突っ込む


清『え、俺の娘?しかも四女って子供何人いるん笑』

笑ってたきよも、真面目に相談に乗る

清『いやー、難しいよねぇ…大学とか行ったらまた新しい出会いもあるし…』

清『あんま考えんと流れに身を任せてみてもええんちゃう?自分は自分で新しい生活楽しもう!離れちゃうとあんま会えんし、難しい気がする』

ふふっと笑うきよ


三「きよちゃん案外ドライよな」

そうなんだよね、ラジオで相談コーナーやると平気で無理やろ、とかやめとき、とか言うし

僕も元々同じ考えだけど…

こういう時に引きずるのは、意外と僕かもしれない





小「…」

そっと襖を開けると、きよはチラッと僕を見てスマホを指す

僕は黙って頷き、きよの隣にそっと座る

清『あーあと5分で0時や、今日も時間が過ぎるの早いなー』


手を伸ばして、うつ伏せでラジオインライしてるきよのお尻を撫でる

きよの身体が少しビクッとするけど、そのままコメントを読んで何事もなかったようにしてる

両手できよのズボンを下ろす素振りを見せると

慌てて手でガードして無言で首を振るきよ


いつもはここで止めてるけど、少しだけずらしてみると

白くてすべすべのお尻が半分顔を出す

小さなお尻だなぁ…

きよは驚いた顔でガバッとこちらを見るけど、インライ中だから音を立てる訳にはいかない


お尻をツンツンすると、またもや手で払われる

僕はうつ伏せのきよの上に跨って、ふーっと耳に息を吹きかける

清『っ…ゴホッゴホッ』

咳で誤魔化すきよが面白くて

声を出さずに笑ってると

真っ赤な顔で睨みつけて手の平で僕の顔をグッと押す


痛い!

口パクで伝えるけど、きよはすぐにスマホに目をやってしまう

いや、お尻出てるよ?

みんなー!きよ、お尻出しながらコメント読んでるからね?

そう言いたい気持ちを抑えて、代わりに太ももまで一気にズボンを下ろすと

危険を感じたきよが起き上がろうとする

四つん這いの体勢になった所できよを捕まえて

お尻に顔をつけると

スマホを掴んだきよが反転して、仰向けになって防御する

清『っ…みんなはもう寝るだけかな?俺は風呂入ってないからまだ寝れんけど』

そう言いながらブンブンと首を振って必死に情けない顔をする

キレイにしてないアソコを弄ったら怒るかな?泣くかな?

頷いて体を起こすと安心したような顔で、またスマホに目をやる


清『もう寝るだけの人が多いな…明日も平日や、っもん、な…』

フニフニと柔らかいきよのモノを口に含むと、喋ってる声が一瞬途切れる

僕の頭を押して離そうとするけど、僕はスッポンになった気分で吸いつく

清『みんなー今日もありがとーおやすみなさーい』

我慢してるからか、カエルのようにちょっと潰れた声で最後の挨拶を淡々とするきよ



清「止め、てっ!インライ中に信じられんっ!」

やっと堂々と喋るようになったきよが結構本気で怒ってくる

小「勃ってきたけど?笑」

口を離すと半勃ちになったモノが上を向いて主張している

清「とにかくっ、インライ中はあかんて!」


小「もう終わったじゃん…」

きよを抱きしめて上目遣いで見つめると

清「もぅ…」

ちょっと嬉しそうに抱きしめてくる

小「…口でする」




これできよは安心して変な行動しなくなるかな

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