あなたside
あ…そういえば明日ななもりさん帰ってくるから、今日でさとみさんが私に教えてくれるのは最後なんだ…最初は緊張してたけどあっという間だったな。
明日からはななもりさんがまたついてくれるようになるからさとみさんと話すの減っちゃうのかなぁ、少し寂しい。一週間お世話になったし、お礼言いに行こう。
さとみさんの机に行くといつも通り、パソコンとにらめっこ状態で集中して仕事を行っていた。
教えてくれるときに真剣な顔で文字を打ち込むキレイな横顔を眺めるのが実は好きだった。そんなじぃーっとは見ないけどね?笑この横顔も見る機会が減ると思うと…寂しい
気づかれた…
そう言うとなぜかさとみさんは顔を少し赤らめた。どうしたんだろ。
話す必要がなくなった人とは話さないかなって勝手に思ってたから嬉しい!!!
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さとみside
明日からなーくん帰ってくるから今日で最終日か。早いな…
でも寂しい?って聞いてそうですねって言ってくれたこと嬉しかったな、思わず照れちゃったけど
あなたが言ってたけどホントにこういう関わりないとオレら会話しなくなりそうwオレから話しかければいいんだけど、こんなふうに会話する機会は減るんだろうな…
あ、そういえばオレらって…
あなたが目を輝かせる。オレと交換できて嬉しいのかななんて、期待してみる。
QRコード読み取って…
あぁ、もぉ、かわいい…
次の日☀️
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。