私とるぅとくんで過去の資料が入った段ボールを運んでいるんだけど、とてつもなく重くて指が痛い
置いて、戻ろうとすると、つまずいてしまった。
ドサッ
あれ…、痛くない…
るぅとくんの上に私が乗った状態で顔の距離が近い
るぅとくんの上からどこうとすると、るぅとくんに腕を掴まれて、動けなくなった。
るぅとくんの手が私の頬を包む。
あ、この流れはもしかして…
離れなきゃー···
さとみくんが手を差し出して、私を立たせる。
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さとみくん、遅いなぁ、
今日もさとみくんは飲みに行くって言って、また遅い時間まで帰ってこない。最近それが増えている。
さとみくんは寝室に向かって出てこなかった。
私はソファで眠って、起きたらさとみくんは先に会社に向かったらしく、靴が玄関からなくなっていた。
今日、会社休んじゃおうかな…
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!